第23回日盲連あはき問題戦略会議開催

2017年8月1日

 日本盲人会連合の「第23回あはき問題戦略会議」が7月28日、日本盲人福祉センターで開催されました。会議には竹下義樹会長、小川幹雄委員長らが出席して当面するあはき問題について情報の共有化、対策を協議しました。

 主な討議内容は次の通りです。

 1.平成医療学園訴訟については、はがき陳情では28日現在で9314セットが加盟団体に配布されたことが報告された。引き続きはがき陳情、署名活動、募金の協力を依頼し、更にちらしやリーフレットを作成して理解を深める

 2.なお、この程、あマ指科の設置申請を提出する動きを見せている沖縄専門学校にも注意を払うことも話し合われた

 3.先月末に厚生労働省に対して行った陳情について同省から
 (1)19条は死守する
 (2)療養費の受領委任払いへの移行にあたっては申請手続きや研修について視覚障害者が不利にならないように配慮する
 (3)無資格者の広告については取締方法を検討すると共に、有資格者であることが一目でわかるような「名称」も考えたい、
等の回答があったことが報告された

 4.あはきの療養費の受領委任払いへの移行にあたって、視覚障害者に対する合理的配慮の仕組みについて、引き続き厚生労働省と協議を重ねる

 5.法制定70周年に併せてあはき等法推進協議会がまとめている
 (1)法1条違反と法12条違反の罰則の強化
 (2)施術所の開設時にあはきの資格をもたない人の開設届けは許可制とする。
 この2点に加えて法8条(都道府県知事は衛生上害を生ずるおそれがあると認めるときは、施術者に対し、その業務に関して必要な指示をすることができる)の指示に関して、都道府県知事に意見を述べることができる者に「医師の団体」の他「あはき師の団体」を追加することを検討するよう要求する

 6.東北ブロックで日盲連と日本あん摩マッサージ指圧師会共催であはき研修会が行われることになった。これに引き続いて実施していないブロックに対して日盲連と日マ会が協力してあはき研修会の実施を働きかける

 このほか、戦略会議に先立って会計検査院と厚生労働省に8回目の柔道整復の療養費の適正化を要望しました。会計検査院も厚生労働省も引き続き適正化に向けて努力するとの回答でした。