日盲連が大会決議事項をJRに陳情

2017年6月30日

 日本盲人会連合竹下義樹会長は、第70回全国盲人福祉大会の決議処理に基づく要望事項をまとめ、6月28日、日本盲人福祉センターにおいて、JR東日本に対し要望書を提出しました。

 要望事項は次のとおりです。なお、他のJR各社へは郵送します。

 1.視覚障害者の鉄道駅ホームからの転落事故を防止するため、ホームドア等の転落防止柵を早期に設置するよう要望する
 2.鉄道駅ホーム上において、視覚障害者に対する駅員や乗客からの声かけ運動を促進するよう要望する
 3.各駅の案内窓口に直接電話ができるよう、問い合わせ窓口の連絡先を明確化するよう要望する
 4.鉄道駅ホームからの転落をなくすために、利用乗客数に関わらず、全ての駅の安全対策について総点検すると共に、地域の視覚障害者が多く利用する主要駅における転落防止柵の設置の推進を要望する
 5.すべての鉄道駅ホームに、内方線付き点状ブロックの設置を義務化するとともに、ホームドアまたはホーム柵の整備促進を要望する
 6.鉄道駅ホームに設置する転落防止柵の設置基準を引き下げ、地方都市の駅にも設置できるようにするよう要望する
 7.駅などの施設において、視覚障害者をエスカレーターにも誘導できるよう早急に統一した基準を定めることを要望する
 8.駅構内の階段の段鼻、床や壁の色づかいはコントラストがはっきりする色にし、床には矢印等の表示を行い、更に節電等により照明が暗い箇所でも、弱視者が認識しやすい工夫をされるよう要望する
 9.鉄道駅無人化実施に当たっては、障害者が安全に利用できるように無人駅に対応した新たな安全基準を設けるよう要望する
 10.視覚障害者が鉄道駅を安心して利用できるよう、障害当事者を講師とする職員研修の実施を義務化するよう要望する
 11.公共施設や交通機関の照明・案内表示・サイン等の設置基準が、弱視者にも対応したものとなるよう要望する
 12.介護者同伴で利用する際の特急料金の割引と、介護者と1枚で使用できるICカードの発行を要望する
 13.運賃等の障害者割引において、特急料金の半額化と単独利用の際の100km制限の廃止を要望する
 14.各駅の多機能トイレにおいて、視覚障害者を便座横に誘導するための音声案内装置が設置されるよう要望する。