厚労省で視覚障害の認定基準検討会を開催
1月23日、東京都港区の中央労働委員会会館講堂にて、「第1回視覚障害の認定基準検討会」が開催されました。
同委員会は、身体障害認定における視覚障害の認定基準について、日本眼科学会、日本眼科医会、視覚リハビリテーション施設、当事者団体の有識者・関係者が委員として参集し、検討を行うものです。日本盲人会連合からは竹下義樹会長が委員として出席しました。
会議冒頭、厚生労働省社会・援護局の堀江裕障害保健福祉部長より挨拶があり、続いて、座長ならびに座長代理の選任が検討され、それぞれ、東京大学・中村耕三名誉教授、日本大学・湯澤美都子名誉教授が就任しました。
その後、現行の視覚障害の認定基準ならびに、昨年8月26日に日本眼科学会と日本眼科医会により取りまとめられた「視覚障害認定基準の改定に関する取りまとめ報告書」の説明を受け、視覚障害の認定基準について検討を行いました。
改定案には、(1)視力について、現行の「両眼の視力の和が」という文言を「よい方の視力が」に変更し各等級の範囲を見直す (2)視野について、従来のゴールドマン視野計に加え自動視野計でも判定できるよう変更するという内容が提示されました。
竹下会長からは、視力の判定基準案について、従来の「両眼の視力の和」が「よい方の視力」になることは歓迎するとした上で、基準が変わることで、同じ視力の人が判定を受けた時期によって等級が異なり受けられる福祉サービス等に違いが出てくることは問題であると述べ、さらなる検討を求めました。
なお、会議資料等については、後日、厚労省ホームページで公開されます。