青年協議会社会対策研修会開催の報告

2017年1月26日

 1月14日、東京都障害者福祉会館にて、日本盲人会連合青年協議会と東京都盲人福祉協会青年部主催による「2016年度 日盲連青年協議会社会対策研修会」が開催されました。
 今回は、「新しい読書のあり方探訪~現状と可能性を巡るあれこれ~」と題し、視覚障害者の読書の現状と課題について学びました。当日は30名を超える参加があり、外は雪のちらつく寒さでしたが、会場は関心の高い参加者の熱気に包まれていました。
 講師の日本点字図書館の澤村潤一郎氏は、テキスト・デイジーの強みや難点などの特色をあげながら、「読書のファストフード(正確性は他のメディアが優れているが、早く読むことが出来る)」という言葉を使ってその果たすべき役割について話されました。
 もう一人の講師、慶應義塾大学客員研究員の御園政光氏には、iPhoneやiPadといったアップル製品を使って読書する方法について、実演を交えてご紹介いただいきました。操作に慣れて、文字入力ができるようになるまでは「相当苦労する」が、「最初努力すれば、便利さを享受できるようになる」と強調されていました。
 読書は人生に刺激と豊かさを与えてくれる大切な営みであり、そこにハンディのある視覚障害者として、この分野への関心を持ち続けていきたいと感じさせてくれる、そんな機会となりました。