放送アクセシビリティについて日米で意見交換

2016年11月8日

 障害者放送協議会・日本盲人福祉委員会主催、日本盲人会連合協力による「放送アクセシビリティ・シンポジウム」が、10月28日、東京都千代田区の弘済会館で開催されました。

 はじめに、アメリカ盲人協議会(ACB)音声解説プロジェクト部長ジョエル・スナイダー博士が登壇し、田畑美智子世界盲人連合アジア太平洋地域協議会(WBUAP)会長通訳の下、アメリカの現状などを報告する講演が行われました。スナイダー博士は音声解説において、「観察力」や情報の「編集力」、「言葉」選びや「声」のテクニック、そして「コンパクト」に届けることが重要だと説明しました。

 シンポジウムの後半で行われたパネルディスカッションでは、日盲連の三宅隆情報部長がパネリストとして参加、昨年度日盲連が行った「視覚障害者のテレビ視聴に関する調査」結果から、緊急放送の音声解説を切望する当事者の声などを紹介しました。

 また、CMに音声解説をつけて欲しいとの要望については、スナイダー博士は当然の要望だとし、「障害のある人たちも収入を得ている。広告されているものが分からなかったら、お金を使うことはできない」と述べられました。