第24回千葉市視覚障害者福祉大会を開催

2016年10月28日

 特定非営利活動法人千葉市視覚障害者協会は、10月21日、千葉市美浜区の千葉市療育センターふれあいの家にて、「第24回千葉市視覚障害者福祉大会」を開催しました。会員ほか、計100余名が参加しました。

 第1部の式典では、宣言および決議案が採択されました。

 第2部では前千葉県知事の堂本暁子氏を講師に迎え、「条例制定から法の成立まで、社会はどう変わるのか・変えられるのか、そして、障害者自身の役割は?」と題し、全国に先駆けて条例を制定するまでの逸話や今後これをどのように活用していくかの課題などについて講演をされました。

 第3部のアトラクションでは、大正琴の演奏と独唱が披露された他、会場全体で合唱し、盛会のうちに幕を下ろしました。

 大会で決議された事項の概要は次のとおりです。
 1.移動支援事業の拡大に努めるとともに、同行援護従業者の研修および代筆・代読の質の確保を
 2.音響式信号機やエスコートゾーンの設置・弱視者にとって見やすい表示等の促進と、違法な自転車走行やスマートフォン等を使用しながらの歩行を止めるよう、PRと取り締まりの強化を
 3.弱視者をも含めた必要としている全ての視覚障害者にデイジー図書再生機・拡大文書読み上げ装置・点字ディスプレイを給付できるよう要件の緩和を
 4.行政から発送されるすべての郵便物に点字または触知サインを表記するよう努力を
 5.高齢視覚障害者の生きがいづくりの場として、視覚障害者のための地域活動支援センターの設置、および視覚障害者に配慮した老後の住まいの場(グループホームや介護施設等)の設置の検討を
 6.中途失明者の自立と社会参加を促すと共に当事者活動の強化を図るため、点字および声の市政便りの発行時に当協会のお知らせを添付できるよう検討を
 7. 2000名余の市内在住視覚障害者にとって唯一の当事者団体である当協会がさらに地域社会に貢献できるよう、公共施設の空きスペースを協会事務所として無償貸与を。