第58回岡山県視覚障害者福祉大会の開催

2016年10月25日

 社会福祉法人岡山県視覚障害者協会主催による第58回岡山県視覚障害者福祉大会が10月23日、岡山市北区のきらめきプラザで会員・関係者約130名が参加して開かれました。

 片岡美佐子会長は、開会の挨拶の中で平成医療学園グループが起こしたあはき法19条違憲訴訟に関して、署名や募金活動が行われると思うので、積極的に支援してほしいと訴えました。次いで、組織功労の会員や施設の永年勤続に対する表彰状、点訳・朗読奉仕活動、視覚障害者ランナーのサポート、多額の寄付への感謝状等の贈呈、来賓からの祝辞、祝電披露が行われました。議事では情勢報告に続いて、大会宣言と6項目の決議を採択しました。

 大会に引き続いて、元大阪府立視覚支援学校普通科英語教諭の新納季温子氏による「見えない私の生活術」の講演が行われ、視覚障害があっても、たゆまぬ努力と創意工夫によって新たな道が開けるとの示唆に強い共感を与えられ、盛会の内に閉会しました。この大会で決議された要望事項は次の通りです。

 (1)すべての地方公共団体において、当事者参画による障害者差別解消推進条例の制定
 (2)地域生活支援事業で、自宅における代筆代読の実施
 (3)視覚障害者が必要とするすべての交差点への、音響式信号機、エスコートゾーンおよび誘導ブロックの設置
 (4)視覚障害者でマッサージを業とする者の生活の安定を図るために無資格者や無免許者への取り締まり強化
 (5)過疎地域における公共交通機関の廃止や減便に対応した視覚障害者への配慮
 (6)自転車の運転に際しては、歩行者に不安感を持たせないようルールの徹底。