第80回社会保障審議会障害者部会が開催
6月30日、第80回社会保障審議会(障害者部会)が開催され、日本盲人会連合から竹下義樹会長が出席しました。厚生労働省の事務局から、先の国会で改正障害者総合支援法及び改正児童福祉法が成立したことについての報告と、今後の施行までの流れについて説明がありました。
また、6月28日付で、
1.「入院中の医療機関からの外出・外泊時における同行援護等の取扱いについて」
2.「意思疎通を図ることに支障がある障害者等の入院中における意思疎通支援事業(地域生活支援事業)の取扱いについて」
3.「特別なコミュニケーション支援が必要な障害者の入院における支援について」
の3つの課長通知が発出されたことが報告されました。
これにより、
1.では、入院中の医療機関からの外出・外泊時に同行援護が利用出来るようになりました。
2.では、入院中に代読・代筆、音訳・点訳などコミュニケーション支援が必要な場合、意思疎通支援事業(地域生活支援事業)の利用が可能となりました。
3.では、2.の内容(コミュニケーション支援者による入院中の支援を受け入れること)を医療機関宛に通知しました。
竹下会長は、今回の通知で意思疎通支援が入院中も使えるということが徹底されたことを高く評価しました。重度訪問介護サービスについては、支援者の訪問先を入院中の医療機関にも拡大する変更が行われたことを評価しつつも、現時点では対象者が障害支援区分6の最重度の人に限定されており、入院時のヘルパー利用の解禁までには至らなかった点は今後の課題として、視覚障害者が入院する場合、コミュニケーション支援のレベルで事足りるのか、もっと別の支援が必要になってくるのかを見極めていく必要があると述べました。