島根県視覚障害者福祉大会、盛大に開催

2016年7月4日

 公益社団法人島根県視覚障害者福祉協会(会長・小川幹雄)は、6月12日、江津市において障害者福祉大会を開催しました。地元市長を初め140名が参加しました。
 小川会長より「私たち障害者も社会に対し堂々と主張できるときが来た。少数派の視覚障害者を啓発し共感を得られる主張をしなければならない。地域で実現できることは地域で取り組み、国の関連事項は日盲連で取り組む」と日本盲人会連合副会長の立場から挨拶があり、大会宣言案と決議案を採択しました。
 定期総会では、前年度事業報告並びに決算報告に対する審議を行いました。議事では、たびたびの自然災害発生に対しテレビの緊急放送字幕を早急に音声化するようにとの発言に多くの賛同の意思が示されました。
 決議文の概要は次のとおりです。
 1.県や市町村における当事者参画による差別解消条例の早期制定
 2.学校教育・社会教育における視覚障害者理解啓発のためにも当事者の具体的主張の反映を
 3.行政情報などを視覚障害者にも認識できる媒体で提供を
 4.公務員、特に警察官であることが認識しやすい身分証に
 5.実効性のある避難計画策定とそれに基づく障害者参加型の訓練の実施を
 6.自動車がバックするときに発する警告音の発信を義務化するよう条例等の制定を
 7.視覚障害者にも優しい交通安全の確保に向けた施設の改良整備を
 8.施術所開設届けや免許保有証の意義を住民に周知するための広報を。