歩行訓練士に関する調査検討懇談会

2016年6月27日

 6月13日、日本盲人会連合主催による「機能訓練事業所と歩行訓練士に関する調査に向けた懇談会」が日本盲人福祉センターで開催されました。その開会の挨拶で、竹下義樹日盲連会長は、過日熊本地震被災地の現地訪問した体験に触れながら、歩行訓練士の役割の重要性について、次のように述べました。
 「歩行訓練は我々の日常生活の中で命に関わるどころか、自分の生活の基盤を作れるかどうかということにおいて、大きな意味をもっていることをつくづく感じた。仮設住宅という新しい環境の下では、百パーセント動けなくなる。歩行訓練士の問題解決に向けて、現在の制度を活かせる形で、裏付けのできる調査ができればと思っている」。
 日盲連は、視覚障害者の自立と社会参加を促進するため、どこででも安心して歩行訓練が受けられるよう、国に対して環境整備を要望し、昨年度から「歩行訓練士のあり方に関する検討会」を設置し、3回にわたり検討を重ねてきました。その検討結果を受けて、今年度、「視覚障害者のニーズに対応した機能訓練事業所の効果的・効率的な運営の在り方に関する調査研究」をテーマとして研究を行う予定です。