新国立第3回ユニバーサルデザインWSが開催
4月18日、新国立競技場整備事業大成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所共同企業体事務所において新国立競技場整備事業「第3回ユニバーサルデザインワークショップ」が開催され、日本盲人会連合からは工藤正一情報部長が出席した。
冒頭、3月24日~4月6日に行われた団体個別ヒアリングの実施結果及び各団体ヒアリングの意見書を反映した計画案が提示され、その中の修正・追加された部分について、関係する各団体が確認・検討を行った。
視覚障害者関連では、座席番号の点字プレートの設置位置や向きについて、視覚障害者が触読しやすくなるよう、検討した。また、視覚障害者誘導用ブロックの敷設に関して、内部(コンコース上)の誘導ブロック、及び、分岐点などにおける警告ブロックについて検討し、誘導ブロックと警告ブロックの凸部の高さを変えると、「高齢者等がつまずく懸念もある」ため、誰にでも使いやすいスタジアムを目指し、施工段階でさらに検討していくことになった。
続いて、前回から集中協議しているトイレ設置設備について説明があった。
トイレ個室内については全てJIS-S0026(高齢者・障害者配慮設計指針-公共トイレにおける便房内操作部の形状、色、配置)対応とすることが提案された。視覚障害者等が操作を誤る可能性が低くなるよう配慮のあるトイレを計画している。
また、その他の設備については、次回検討すべき事項を確認し、今後の進め方については協議の上、ユニバーサルデザインサブワークショップ等の実施を検討することとなった。