障害者の高齢化に関する課題検討委員会を開催

2014年10月2日

 9月30日、東京・霞ヶ関の全国社会福祉協議会会議室において、「第1回障害者の高齢化に関する課題検討委員会」が開催され、日本盲人会連合から鈴木孝幸副会長が出席しました。

 挨拶・委員紹介・資料説明の後、議事次第に添って(1)委員長の選任(2)本検討会の目的とすすめ方の確認(3)意見交換を行いました。
 近年、わが国全体の高齢化に伴い、障害のある高齢者数も増加している中、親亡き後を見据えた障害者の生活のあり方が課題となっています。また、個人のライフスタイルに合った「その人らしい暮らし」の実現をめざす中での、独居生活、または施設等での集団生活の難しさ、高齢の障害者や高齢となる障害者について、所得保障、住まい、社会参加や地域との関係、さらには介護保険制度と障害者福祉施策との関係からくるサービスの利用継続に関する課題等があります。そこで、本検討委員会では高齢の障害者や高齢の親をもつ障害者等の現状と、日々の生活において直面する課題等について明らかにし、整理・共有することを目的として、来年7月まで継続して実施することが確認されました。

 席上、鈴木副会長は、視覚障害者の72%が65歳以上と高齢化が進んでおり、介護保険サービスと障害福祉サービスの両面の必要性があるのにもかかわらず、介護保険優先と言うことで必要なサービスが受けられていない状況を強く訴えました。今後それぞれの団体の状況を把握する為、ヒアリングを行い、取りまとめていきます。