日本障がい者スポーツ協 定時評議員会
6月25日東京シティ・エアターミナル1階会議室(東京・日本橋)において「日本障がい者スポーツ協会平成26年度 定時評議員会」が開催され、日盲連から鈴木孝幸副会長が出席しました。
始めに会長挨拶において2020年のオリンピック・パラリンピックの開催に合わせて選手強化の必要性が出てきているので今後事業を展開したいとの話がありました。議案の、1.議長の選出、2.平成25年度決算報告書(案)、3.評議員の選任、4.理事の選任については提案のとおり決定しました。
続いて行われた報告事項では、平成25年度事業報告及び決算、平成26年度事業計画及び予算、日本の障がい者スポーツの将来像(ビジョン)、インチョン2014アジアパラ競技大会概要、パラリンピック競技の選手強化のための拠点に関する基本的な考え方等、今後のスポーツ政策のあり方の検討とスポーツ庁創設に向けたプロジェクトチームのまとめが報告されました。
質疑では、日盲連の鈴木孝幸副会長から次の点で要望と質問が出されました。国内スポーツの普及振興の面から、大分大会で議論された「個人競技のガイドの育成と補助について」を是非考えてほしいとの要望に対しては、原則強化費は日本パラリンピック(JPC)加盟の協議団体には強化費として配分されており、競技団体レベルで強化対象になれば配分されるとの回答でした。
更に、大分大会で「ナショナルトレーニングセンター(NTC)」の利用に関しての要望に出ていた、競技団体に加盟していれば使用可能なのかどうかなどの質問に対し、パラリンピック出場種目から始めたいと考えており、競技団体がある場合は、そことリンクさせていきたいとの回答がありました。
また、スポーツの普及啓発を行うに当たって、競技は何を考えているのか、国際競技の場合と国内のみで行われている競技などがあるが、その点はどうなのかという質問に対しては、スポーツ振興(普及)と選手強化の部分で考えており、現在は厚労省が予算を組んでいるが、来年度からは文科省になるので、そこで検討されることになるとの考えを示しました。
次世代アスリート強化事業とタレント発掘事業の中で、普通学級に通う障害児へのアプローチを行うかどうかに対して、学校で障害児が一緒に体育ができないので、ぜひ国として体育授業に参加できるよう活性化を図ってもらえるよう、また、それにつながるクラブ活動などへの参加を要望。更に、国立の特別支援学校などの寄宿舎などにおいて、スポーツを進めてもらうようにしていきたいと考えているなどの回答がありました。