第67回全国盲人福祉大会 13項目決議採択

2014年6月4日

 日本盲人会連合の第67回全国盲人福祉大分大会で決議された要望事項の概要は次の通りです。

(1)障害者権利条約の理念を広く国民に広めると共に、さまざまな場面での合理的配慮が行われるよう要望
(2)入院時に病院内においてもガイドヘルパー及びホームヘルパーが利用できるよう、制度の改正を要望
(3)同行援護事業における利用者負担の廃止、ニーズに応じた支給決定、質の高い従業者の育成を要望
(4)視覚障害者に対する適切な障害福祉サービスが受けられるよう、ケアマネージャーや相談支援員、ホームヘルパー等への職員教育を徹底するよう要望
(5)日常生活用品の給付品目の指定や、対応年数などは、国が一定の指針を示し、当事者のニーズに応じた品目の支給ができるよう要望
(6)災害時における視覚障害者に対する支援体制の充実を要望
(7)行政機関からの情報、選挙公報などを権利条約の理念に基づき、点字・音声・拡大文字など必要な媒体で作成するよう要望
(8)ロービジョン対策として、階段の段鼻の色づけ、時刻表や電光掲示板などの文字サイズ、設置位置、コントラストを工夫すると共に、駅などの照明を明るくするよう要望
(9)安全な移動を確保するため、誘導用ブロック、エスコートゾーン、音響式信号機等の普及を要望
(10)障害者用交通系ICカードの作製と、鉄道駅におけるホーム柵及び内方線の計画的な設置を要望
(11)テレビ放送におけるニュース番組の字幕スーパー、テロップ及び緊急臨時放送の字幕スーパーの音声化と、外国語の吹き替えを要望
(12)あん摩・マッサージ・指圧師、はり師、灸師の定義を明確にし、免許証を携帯方式に切り替え、無資格類似業者の取締りと、養成所の排除、柔道整復師の違法行為の取締りを要望
(13)視覚障害者の雇用拡大のため、介護保険施設の機能訓練指導員や企業、自治体等におけるヘルスキーパーの雇用と職場介助者の広範な適用を要望。