静音車の車両接近通報音の体験会
3月20日、国土交通省が主催した車両接近通報音の体験会が、独立行政法人自動車技術総合機構とトヨタ自動車株式会社、日産自動車株式会社、本田技研工業株式会社、三菱自動車工業株式会社の4社の協力のもと、東京調布市の海上・港湾・航空技術研究所で行われました。
体験会には、東京都盲人福祉協会笹川吉彦会長(日本盲人会連合名誉会長)、吉田美奈子副会長と会員、日盲連の佐々木宗雅組織部長、三宅隆情報部長等11名の当事者とその付添者が参加しました。
2016(平成28)年にハイブリッド車等の静音性に関する国際基準の発効に合わせ、道路運送車両の保安基準(昭和26年運輸省令第67号)が改正されました。
今回は、改正後の基準に適合した車両接近通報装置を搭載した各自動車メーカーの車両で、
1. 10kmの速度で通過 2.目の前で3秒停車してからの発進 3.スピードを上げて通過する等、低速走行時や車両接近通報音について体験し、その接近及び発進に気が付くか検証を行いました。
なお、20km以上の発進での走行音は、通常のエンジン車両と変わりません。
参加した当事者からは、(1)周囲の音が比較的静かなので音が判別できるが、実際の道路環境では不安 (2)歩行中に後ろから接近してくる場合や、後進(バック)で接近してくる場合など、シーンを変えて体験してみたいなどの声が上がりました。主催した国土交通省は、地域での開催も含め、体験会を続けていきたいとしました。