社会福祉法人 日本視覚障害者団体連合

　２０２５年７月１日、岐阜県恵那市に宿泊型自立訓練施設「和貴の森」が開所し、同時にブラインドサッカーチームの立ち上げと本格的な活動がスタートしました。和貴の森は、視覚障害者をはじめとする障害のある方を対象に、宿泊型の自立訓練を通じて自立や社会参加を支援する新しい福祉の拠点です。施設が大切にしているのは、「スポーツ×福祉」という新しい取り組み。その中心が、今回始動したブラインドサッカープロジェクトです。

　音の鳴るボールや仲間の声を頼りにプレーするブラインドサッカーは、聴覚や空間認識力、そして仲間との信頼関係が求められる競技であり、プレーする人も支える人も一体となって達成感や喜びを分かち合うことができる。和貴の森では、ブラインドサッカーを単なるスポーツ活動にとどめず、挑戦する気持ちや自己肯定感を育てる自立訓練の一環として位置づけている。チームでの活動を通して、仲間と協力する力や社会性を養い、次の一歩へとつなげる。

　また、スポーツだけでなく、ＩＣＴを活用した訓練にも力を入れて、パソコンや支援機器の操作を学びながら、復職や一般就労を目指すための実践的なスキル習得を支援しています。情報を扱う力や働く力を高めることで、利用者一人ひとりが自分らしい未来を描けるよう後押しします。現在、和貴の森ではブラインドサッカーチームの活動に興味のある視覚障害者の方の体験参加や見学を、日本全国から広く募集しています。「少し興味がある」「まずは話を聞いてみたい」という方や、個別説明・オンライン相談を希望する方も歓迎です。

問い合わせ先は「和貴の森」（電話０５７３－２５－３３７２）。