第76回愛媛県視覚障がい者福祉大会開かれる
公益財団法人愛媛県視覚障害者協会主催の第76回愛媛県視覚障がい者福祉大会は6月29日(日)、松山市の愛媛県視聴覚福祉センターにおいて、会員・関係者約140名が参加して開催しました。
開会式では楠本光男会長のあいさつの後、3名の会長表彰受賞者に表彰状を授与しました。続いて衆議院議員で自民党副幹事長の塩崎彰久氏など3名の方から祝辞が述べられました。開会式終了後、松山地方気象台の辻村晃一氏による「防災気象情報などについて」と題する講演がありました。午後からは「私の防災対策と社会に臨むこと」と題するパネルディスカッション、宣言・決議の採択を行い、最後に防災ラジオなどが当たる福引を実施し、大いに盛り上がりました。
決議された事項は以下の通りです。
1.官民を問わず、障害者への合理的配慮を徹底すること。
2.県内各市町において、拡大・音声読書器(視覚障害者用読書器)の給付基準額の引き上げと、耐用年数制限を6年に短縮すること。
3.県内各市町において、視覚障害者への代筆・代読支援事業を早急に実施すること。
4.視覚障害者が踏切や横断歩道を安全に利用できるよう、弱視者にもわかりやすい色の点字ブロック・エスコートゾーンを設置すること。
5.無人駅をはじめ全ての駅において、視覚障害者が安心して利用できるよう、ハード面・ソフト面の安全対策を充実すること。
6.同行援護事業における地域間格差を是正し、個人のニーズに即したサービスを提供すること。
7.スーパーなどにおけるセルフレジの増加対策として、有人レジを残すとともに、人的サポート体制を充実すること。
8.視覚障害女性の複合差別を一掃するため、相談体制の充実と、防犯用機器を開発すること。
9.視覚障害あはき師の職業的・経済的自立のため、無免許マッサージ師やカイロ・整体等の無資格医療類似行為者を徹底的に取り締まること。
10.災害時における避難所及び福祉避難所に白杖を常備し、視覚障害者への情報伝達体制を整えるとともに、視覚障害女性に特に配慮すること。