令和7年度島根県視覚障害者福祉大会開かれる
令和7年度島根県視覚障害者福祉大会が6月8日パレット江津において、会員・来賓・ボランティアなど、98名が参加して開催されました。第一部式典で佐藤昌史会長は、主催者挨拶として、視覚障害者支援センター設置には至らないものの、東部と西部に一名ずつ歩行訓練士養成の経費がつけられたこと、ICTサポートセンター機能強化として、東部と西部に一名ずつの職員の増員があったこと、新しく発生するバリアに対し、利用しやすい方向へ向けるための運動などについて述べました。 来賓祝辞では、江津市長と県健康福祉部長の代理、県立盲学校長からお言葉をいただきました。県視障協定時総会では、理事25名、監事2名を選任し、その後開催の理事会で、佐藤昌史会長を推薦しました。福祉問題の質疑では、JR西日本お客様センターからの確認電話が番号非通知のこと、在宅者と施設入所者への市町村サービスの相違について、視聴覚重複障害者支援について、電柱や柱などに衝突した際、負傷しないためのカバーの取り付けについてなどの発言がありました。午後のアトラクションでは、石見智翠館高等学校の吹奏楽演奏会とオセロ交流会を行いました。
大会決議の概略は次の通り。
1.県をはじめ障害者差別解消条例のない市町村へ早期の条例制定、
2.視覚障害者支援センターの設置、
3.読書バリアフリー法に基づく県の基本計画の早期策定、
4.視覚障害者サービスの地域格差の解消、
5.視覚障害理療士をヘルスキーパーとして自治体職員や民間企業での採用、
6.学校や社会教育の中での視覚障害についての啓発、
7.地域・民間放送においても字幕の音声化や掲示時間の延長。