全国視覚障害青年研修大会を大阪市で開催
第70回全国青年研修大会は、9月15日(日)、16日(月・祝)の両日、大阪市にある大阪コロナホテルとオンラインを併用したハイブリッド方式で開催されました。全国から会員、付き添い者を合わせて130名が参加しました。
まず、代表者会議では、今年度の青年部活動助成事業として、青森県、京都府、滋賀県、宮城県、堺市、千葉県、名古屋市、仙台市、福島県、大阪府、岩手県の11団体に助成することを発表しました。
また、「地域の特性を活かしたブロック活動の活性化を考える」をテーマに、3つのブロックからの事例報告と意見交換を行いました。東北ブロックでは、各県の青年部長のLINEグループを作成したことにより、スムーズに情報交換が行われるようになりました。各団体の青年部では、あしらせの体験歩行会など、体験型の行事を企画し、交流を深めているとのことでした。
また、東海ブロックでは、9月に就労についての事例発表を行うオンライン交流会を企画し、全国からの参加があり、成功に終わりました。現地での交流会では、ブロック内の全ての団体から参加があったという嬉しい報告がありました。
近畿ブロックでは、年に2回、近畿ブロック青年研修会を実施し、ブロックとしての要望事項の検討や研修会を行っているほか、Zoomでの交流会を毎月企画しているとのことでした。会場からは「ブロック間の連携が大切だと思うので、各ブロックでも取組を進めていきたい。」という意見が寄せられました。
1日目の午後は1.お好み焼き体験&新世界散策、2.たこ焼き体験&大阪湾クルーズ、3.水都大阪体験(水陸両用バスツアー)の3つのグループに分かれて、大阪の文化に触れ、研修を楽しみました。そして、懇親会では、株式会社エクシオテックの中井様に日視連竹下会長から感謝状が贈られました。株式会社エクシオテック様には、今大会も含め、長年にわたり会場内に音声案内装置を設置するなど、ご支援をいただいています。
2日目は、「青年層から考える当事者団体活動のこれから」と題し、シンポジウムを行いました。シンポジストは2005~2006年度会長の舟崎隆さん、2014~2017年度会長の大胡田誠さん、現会長の鈴木祐花さんの3名が務めました。進行役は2020~2023年度の会長の片平考美さんが務めました。
まず、第1部として、青年協議会の歴史の概要、シンポジストが会長になった経緯や青年協議会の活動、全国研修大会の思い出を振り返りました。それぞれのシンポジストは情熱的な先輩方に誘われ、役員を引き受けました。活動をする中で、全国に知り合いも増え、やりがいや楽しさを実感したと述べました。
また、第2部では、これからの青年部活動と団体活動への展望について語りました。舟崎さんからは「物事を他人ごととせず自分事として捉え、活動を進めることが大切。」、大胡田さんからは「誰かと繋がることが充実した活動を続ける秘訣。辛いことも含めて気兼ねなく話ができるような場を末永く続けてほしい。」、片平さんからは「団体活動は、仲間づくり、研修等での学びの場づくり、要望の場づくりを取り入れてほしい。」との話がありました。
会場からは、「今回の話を聞き、やる気を貰った。」、「団体では仲間づくりに取り組んでいるが、自分が続けてきたことは間違えではなかったと答え合わせができたように思う。」、「青年層の会員を増やす工夫を知りたい。」等の意見が寄せられた最後に、日視連竹下会長から「同世代に対する活動の発信が次の組織に繋がると思う。今の活動に確信を持ち、楽しく青年協議会の活動を続けてほしい。」との激励をいただきました。
そして、式典では、主催者挨拶、三浦大阪市障害福祉課長をはじめとする4名の来賓の皆さんから祝辞を頂戴しました。大会報告では、大会宣言案と22の決議案が承認されました。
次回の全国青年研修大会は、9月に愛知県豊橋市にて開催される予定です。