あはき協議会代議員会が開催

2024年7月26日

 令和6年度あはき協議会の代議員会が6月28日、日本視覚障害者センターを会場にオンライン参加も交えて開催されました。
 
 冒頭、あはき協議会武秀樹会長代理から挨拶があり、続いて日本視覚障害者団体連合の竹下義樹会長より挨拶がありました。竹下会長の挨拶では、国の動きとして6月に診療報酬改定があったこと、また10月には支給申請書等の制度の大きな変更があることが報告されました。
 また、日視連の活動として、昨年の3月から行っている「あはきと理療科教育の未来を考える懇談会」の議論を踏まえて、
1.あはきの理療科教育の現状と課題を明確にし、視覚障害者にとってのあはき業、今後のあはきと理療科教育の在り方としてグランドデザインを示したい、2.来年の7月を目途に、日視連として就労移行支援事業所を立ち上げるべく、準備を進めていることが報告されました。
 あはきを中心とした事業所として新卒者・既卒者を含めて、資質の向上を図りながら就職先の確保に繋げるとともに、中央研修センター(仮称)を立ち上げ、あはきが未来においても希望の持てる職業・職種であることを実現したい、そのためにもあはき協議会が担う役割は大きいとの考えが示されました。
 
 続いて議事に入り、令和5年度事業・会計報告及び監査報告、令和6年度事業計画(案)・予算(案)、全国視覚障害者福祉大会の団体提出議案の要望等について審議され、原案どおり承認されました。
 その後、厚生労働省保険局医療介護連携政策課保険データ企画室から講師を招き、「オンライン資格確認(資格確認限定型)の施術所への導入について」と題して中央研修会が開催されました。マイナンバーカードの保険証の利用のメリットや登録率向上の取り組み、また、紐づけに誤りが生じない仕組みの確保について説明されました。その上で、柔道整復師、あん摩マッサージ師、はり師、きゅう師の施術所におけるオンライン資格確認の導入の概要及び方法について説明があり、参加者の理解が深まりました。
 
 その後の質疑応答では参加者から、視覚障害者が単独でスマートフォンを利用するのが難しいことや、施術所の患者は高齢者が多く、マイナ保険証の申請が難しいことがあり、配慮が必要との要望がありました。
 これに対し厚生労働省から、施術所向けにコールセンターがあり、案内をしていることや、マイナ保険証を保有していない方全てに申請によらず資格確認書を交付すること等の回答がありました。