第75回名古屋大会でシンポジウム開催
第75回全国視覚障害者福祉大会(名古屋大会)1日目の5月31日愛知県名古屋市中区のANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋においてシンポジウム「未来に向けてのメッセージ~多様性ある社会を目指して~」が開催されました。ファシリテーターを名古屋市視覚障害者協会 星野史充 研究部長が務め、青年協議会より日視連青年協議会 片平考美 会長ほか2名、女性協議会より日視連女性協議会 阿部央美 会長ほか3名が登壇しました。
青年協議会は「地域の当事者団体で青年層が活躍するために、今できること~全国青年部活動実態調査から持続可能な当事者団体活動を考える~」をタイトルに発表を行いました。まず、片平会長より令和2年度に行ったアンケートの内容に基づき全国の青年部活動の実情について報告があった後、次世代リーダーの発掘育成や働き盛りの青年が活動しやすいシステムづくり、またそれに関連し、日視連の協議会を時代に即して再編することについて提言がありました。
次に、地域での青年部活動の活性化の参考として愛知県内や東海ブロックでの取り組み事例が発表され、同じ年代同士の交流や会員増加、オンラインなどを用いた情報発信の重要性について意見が述べられました。
女性協議会は「明日を生きる視覚障害女性の思い~子育て、親の介護、老いていく自分を見つめて~」をタイトルに発表を行いました。登壇者からそれぞれ、子育てや病院、買い物、投票、防犯対策等の日常生活における女性視覚障害者としての困難について問題が提起され、女性の相談員を置くなど女性ならではの相談ができる場の提供や防犯対策について訓練や対策グッズ等、意見が述べられました。
両協議会の発表を踏まえた意見交換の後、総括で日本視覚障害者団体連合 竹下義樹 会長は「女性や青年層を巻き込んだ地域団体づくり・運動づくり、会員募集や会員・非会員を問わない行事の組み立てを加盟団体とともに検討し、地域団体の消滅は日視連にとっても危機的な問題であることを肝に銘じて、今後の日視連運動を組み立てていきたい」と決意表明にしてまとめました。
最後に、共同アピールを両協議会会長が読み上げ、名古屋大会が参加しやすい組織づくり推進の契機となることを願いシンポジウムを締めくくりました。
当シンポジウムのアーカイブは日視連YouTubeチャンネルの https://youtu.be/CPPB1KZrozc で公開されています。なお、後日、編集版の動画を日視連YouTubeチャンネルで公開し、現在視聴可能となっているアーカイブ版の動画は非公開となります。