読書バリアフリー法の基本計画を公表

2020年7月15日

 昨年成立した読書バリアフリー法を受けて、文科省と厚労省で策定を進められてきた基本計画が、7月14日、文科省より公表されました。

 主な内容は次のとおりです。

Ⅰ はじめに
(1)法律成立までの背景や経緯
(2)基本計画について
(3)視覚障害者等の読書環境の整備の推進に係る意義と課題

Ⅱ 基本的な方針
(1)アクセシブルな電子書籍等の普及及びアクセシブルな書籍の継続的な提供
(2)アクセシブルな書籍等の量的拡充・質の向上
(3)視覚障害者等の障害の種類・程度に応じた配慮

Ⅲ 施策の方向性
(1)視覚障害者等による図書館の利用に係る体制の整備等
(2)インターネットを利用したサービスの提供体制の強化
(3)特定書籍・特定電子書籍等の製作の支援
(4)アクセシブルな電子書籍等の販売等の促進等
(5)外国からのアクセシブルな電子書籍等の入手のための環境整備
(6)端末機器等及びこれに関する情報の入手支援、情報通信技術の習得支援
(7)アクセシブルな電子書籍等・端末機器等に係る先端的技術等の研究開発の推進等
(8)製作人材・図書館サービス人材の育成等

Ⅳ おわりに
「本基本計画では、視覚障害者等が読書を通じて文字・活字文化に触れることのできる環境整備を行うための第一期の計画として、当面の取組の方向性を示した。今後、更に実態把握を行い、より具体的な目標や達成時期等についての検討や定期的な評価を行っていく」と述べた後、「この基本計画に基づく施策の推進により、全ての国民が文字・活字文化の恵沢を享受できる社会が実現し、真の共生社会の実現に寄与することが期待される」と締めくくっています。

 なお、同計画ならびに取りまとめられたパブリックコメントについては、文科省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/ikusei/gakusyushien/mext_00822.html)よりダウンロードできます。