第86回雇用分科会持ち回り審議

2019年3月20日

 3月18日、第86回労働政策審議会障害者雇用分科会が持ち回りにより開催され、日本盲人会連合竹下義樹会長は厚生労働省内において、職業安定局雇用開発部北條憲一部長より説明を受けました。持ち回りの議題は、1.障害者の雇用の促進等に関する法律の一部を改正する法律案(国会提出準備中)について 2.「公務部門における障害者雇用に関する基本方針」に基づく対策の更なる充実・強化について(案)でした。
今回、急遽持ち回りとされたのは、3月11日に開かれた「公務部門における障害者雇用に関する関係府省連絡会議」にて、新たな充実強化策が打ち出されたためです。政府は、昨年10月23日に決定した「公務部門における障害者雇用に関する基本方針」に基づき取り組みを行っているが、名実ともに民間の事業主に率先するものといえるようにするため、一層その取り組みを推進することが必要であるとしました。

その内容は、次の通りです。
1.障害者の採用・定着支援等について 
2.対象障害者の不適切計上に対する是正のための勧告について 
3.各府省等の障害者雇用に係る責任体制の明確化について 
4.各府省等の法定雇用率未達成の場合の予算面での対応について

竹下会長から異論はなく、特に予算面に関しては、合理的配慮などの実態を示し、支援の充実を訴えました。翌19日、政府は障害者雇用促進法改正案を閣議決定し、同日国会に提出しました。