都盲協地元支部会員等が交通死亡事故を調査

2018年12月18日

 12月7日午前4時30分頃、東京都豊島区駒込の都道で、白杖を持ち通勤途中の視覚障害の男性(64歳、光覚)が横断歩道を移動中、走ってきたワゴン車にはねられ死亡しました。

 事故を受け、11日、豊島区盲人福祉協会(会長・武井悦子)と東京都盲人福祉協会豊島支部の会員、豊島区区議会議員などが現場を検証しました。
事故現場は、JR山手線「駒込駅」北ロ改札口を出て左側の都道(通称本郷通り)の片側2車線計4車線の路上で、男性は山手線始発電車に乗車するため、横断歩道を渡っていました。信号機に音響式信号装置は付いていたが、マスコミ発表等では、夜間(19時から翌8時まで)、音響式信号機装置は消された状態であったとされており、検証した結果、事故発生の時間帯と昼間の時間帯を比べると音声は半減状態でした。なお、歩道に点字ブロックは敷設されていたが、横断歩道にエスコートゾーンはありませんでした。
事故発生時刻は、人通りはほとんどなく、車の往来も少なく、駅の案内チャイムが大きく響いている道路状況でした。

 巣鴨警察署としては、近々、視覚障害者のための交通安全教室を企画中とのことです。豊島区盲人福祉協会は、豊島区議会および豊島区長に対し、区内の歩行時間延長信号機用小型送信機対応信号の24時間作動と、同装置が視覚障害者の外出時の安全確保のために有効な機器であり、日常生活用具として支給されているので、さらなる使用を啓発するよう申入れを行っていきます。