第60回 岡山県視覚障害者福祉大会を開催
社会福祉法人岡山県視覚障害者協会主催による第60回岡山県視覚障害者福祉大会が10月28日、岡山市北区のピュアリティまきびで、会員・関係者約140余名が参加して開かれました。
第1部では、片岡美佐子会長の開会の挨拶に続き、組織功労の会員に対する表彰状、点訳・朗読奉仕活動、永年勤続職員等に感謝状の贈呈が行われ、来賓から祝辞が述べられました。議事では情勢報告に続いて、大会宣言と7項目の決議を採択されました。
第2部では、石原正章施設長による盲養護老人ホーム備前多聞荘の紹介、施設内での生活の様子や、視覚障害への対応の仕方、最後の時まで笑って過ごせる施設を目指していること等、優しく丁寧に話されました。
続いて、文芸作品コンクールの表彰が行われ、盛会のうちに閉会しました。
なお、決議された要望事項は次の通りです。
1.災害時に、視覚障害者に対し十分配慮した防災対策の総合的な推進を図るとともに、要援護者が安全に避難できる体制整備を
2.同行援護事業所、従業者数を確保するとともに、同行援護事業における地域間格差をなくし、個人のニーズに合った支給量を得られるように
3.視覚障害者が安心して地域生活を送れるよう、福祉有償運送に対する助成制度の拡充を
4.あん摩師等法19条を死守し、視覚障害あはき師への支援策の確立や無資格医業類似行為者の取り締まり強化によって、視覚障害あはき師の生計と職業領域が維持されるように
5.視覚障害者が必要とするすべての交差点への、音響式信号機、エスコートゾーンおよび誘導ブロックの設置を
6.自転車の運転に際しては、歩行者に不安感を持たせないようルールの徹底を
7.視覚障害者が使いやすいフィーチャーフォンの製造を続けていただくように