全国盲ろう者大会、千葉市で開催
8月31日~9月2日、社会福祉法人全国盲ろう者協会主催、全国盲ろう者団体連絡協議会共催、平成30年度「第27回全国盲ろう者大会」が、千葉市美浜区の幕張メッセ国際会議場にて、全国各地の盲ろう者ならびに関係者・ボランティアなど約930名が参集し、盛大に開催されました。
大会では、7つの分科会、盲ろう児に関する相談コーナー、機器展示、作品展示・販売などが行われ、2日目の9月1日には第1回アジア盲ろう者団体ネットワーク会議が開かれました。
第1分科会「全国の盲ろう者の生の声を聞く」では、4月から始まった盲ろう者向けの同行援護を受けて、同行援護についての意見交換が行われました。まず、同行援護事業を実施している東京、兵庫、広島の各盲ろう者友の会より状況説明がありました。内容は、設置までの経緯や規模、同行援護事業を行うために必要な準備についてで、会場からも活発な意見が寄せられ、東京大学先端科学技術研究センター福島智教授からは、盲ろう者向けの同行援護はスタートしたが、従業者の養成研修のあり方については、現在、日盲連などとともに検討していると述べられました。また、第2分科会「盲ろう者の就労」では、現在就労している、あるいは就労していた盲ろう者をパネラーとして迎え、自身の経験や勤務状況などの発表がなされました。就労継続支援A型事業所で働く全盲ろうの男性、和裁の仕事をしていた弱視ろうの女性、保険会社で嘱託職員として勤務する弱視ろうの女性から、仕事の内容、仕事をする上での困難、その解決方法について話され、会場からも就労に対する悩みや苦しみ、意見などが多く寄せられました。次回の第28回大会は愛知県名古屋市で開催されます。