第11回塙保己一賞 大賞に指田忠司氏

2017年12月22日

 第11回「塙保己一賞」の表彰式が、12月16日、埼玉県の本庄市児玉文化会館セルディにて行われました。同賞は、埼玉県が、同県出身の国学者・塙保己一の業績を記念し、社会的に顕著な活躍をしている障害者や、障害者のために貢献している個人・団体を表彰するものです。

 大賞に選ばれた障害者職業総合センター特別研究員、日本盲人福祉委員会常務理事の指田忠司氏(64、全盲)は、埼玉県立川越高校時代に両眼失明となるが、盲学校を経て早稲田大学に進学、卒業。平成20年~23年まで世界盲人連合アジア太平洋地域協議会の会長を務められました。視覚障害者の国際団体会長に日本人が就任するのは初めてです。平成6年より週刊点字新聞に海外の視覚障害者事情に関するコラムを連載するなど、視覚障害者の国際理解と文化交流の推進に貢献しています。
 奨励賞は、生田流筝・三絃演奏家の澤村祐司氏(36、全盲)とパラリンピック競泳選手の木村敬一氏(26、全盲)。
 貢献賞は、NPO法人視覚障がい者のための手でみる博物館(岩手県盛岡市)。