福井県点訳・音訳ボラ、福井新聞文化賞受賞

2017年11月6日

 福井新聞社は毎年、県内の文化芸術・社会福祉・教育など、各分野に優れた功績を挙げられた個人または団体を対象に「福井新聞文化賞」を贈っています。
 本年は、選考・審査委員会において審議を重ねた結果、県内視覚障害者福祉ボランティア団体「点訳むつみ会」「音訳こだまの会」に贈られることが決定し、11月1日、福井市大和田の福井新聞社1階風の森ホールにて贈呈式を行いました。
 「むつみ会」は1977年、点字図書館をつくることを目的に「点字学習会」として発足。月刊誌や文庫本などを点訳し全国で利用されています。来年秋に開催される福井しあわせ元気大会(全国障害者スポーツ大会)では、参加者に点字の観光ガイドを提供する予定です。
 「こだまの会」は1977年、音訳ボランティア養成講座を修了した31人により立ち上げられました。定期刊行物や単行本などを読み上げ録音、“音の本”を生み出しています。依頼があれば、取扱説明書や家族の手紙、レストランのメニューも音訳するなど視覚障害者の暮らしを支え続けてきました。
 両団体は、これまでの歩みへの評価を喜び、今後の活動への意欲を新たにしていました。