第10回塙保己一賞 大賞に竹内昌彦氏
埼玉県が、同県出身の国学者・塙保己一の業績を記念して、社会的に顕著な活躍をしている障害者や、障害者のために貢献している個人・団体を表彰する「塙保己一賞」の、第10回受賞者が発表されました。
大賞に選ばれた社会福祉法人岡山ライトハウス理事長、社会福祉法人岡山県視覚障害者協会理事の竹内昌彦氏(71、全盲)は、元岡山県立岡山盲学校教頭で、昭和39年、パラリンピック東京大会に出場、盲人卓球で優勝しました。長年にわたり、点字ブロックを守る会代表として、点字ブロックの啓発活動を展開してきました。また、障害者の人権理解に関する講演活動をライフワークとし、モンゴルに視覚障害者のマッサージ師養成学校、キルギスに視覚障害者リハビリテーションセンターを創設したほか、モンゴル、キルギスの全盲の子ども達の手術代援助も行ってきました。
奨励賞は、津軽三味線奏者の踊正太郎氏(39、全盲)。
貢献賞は、盲人用福祉機器の設計・製造、販売を展開する、株式会社ジェイ・ティー・アール(埼玉県戸田市)代表取締役の岡村原正氏(63)。
特別賞は、皆野町立皆野中学校教諭で、ノーマライゼーション・教育ネットワーク(視覚障害をはじめ中途で障害になった教師を支える全国組織の会)代表の新井淑則氏(54、全盲)。
表彰式は、12月17日(土)12時45分~15時30分、保己一の生家に近い本庄市の「児玉文化会館セルディ」で開催されます。表彰式に続き、踊正太郎氏の記念コンサートも行われます。