第25回全国盲ろう者大会 北九州市で開催
8月19日~22日、社会福祉法人全国盲ろう者協会主催、平成28年度「第25回全国盲ろう者大会」が福岡県北九州市の西日本総合展示場を会場に、全国各地の盲ろう者ならびに関係者・ボランティア約950名が参集し盛大に開催されました。
開会式直後の行政説明では、厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課自立支援振興室情報支援専門官 時末大揮氏より、最近の盲ろう者施策(なかでも意思疎通が困難な方に対する支援)という切り口から、現在の取組状況について報告されました。また、盲ろう者を支える福祉施策については、平成26年秋から約1年間、社会保障審議会障害者部会で議論され、昨年12月14日に取りまとめられた報告の内容と障害者差別解消法について説明がありました。
そのあとに行われた「全国盲ろう者団体連絡協議会設立10周年記念式典」では、病気療養中の東京大学教授で同協会理事、全国盲ろう者団体連絡協議会顧問の福島智氏からのお祝いメッセージが朗読されました。
2日目の第1・第4分科会「盲ろう者の生の声を聞く」では、それぞれ全国大会の在り方や盲ろう者向け通訳・介助員派遣事業などについて討論された。第5分科会「安全で安心な歩行のために~盲ろう者が楽しく外出するために~」では、移動介助時の姿勢や基本的な白杖操作の実践を交えた説明や体験談に基づく危険な事例を上げ、改善策について意見交換を行いました。