日韓視覚障害教師の会親善交流大会開催
平成27年12月27日、全国視覚障害教師の会(重田雅俊代表)は、東京都新宿区の戸山サンライズにおいて、韓国から視覚障害教師をはじめ40名の訪日研修団を迎えて、「第3回日韓視覚障害教師の会親善交流大会」を開催しました。
開会にあたり、日本側から重田雅俊代表、韓国側からキム・ホンヨップ会長が、それぞれの教師の会を代表して挨拶しました。来賓として、日韓文化交流基金小野正昭理事長、日本盲人会連合竹下義樹会長から挨拶があり、竹下会長は「歴史や教育制度は違っても、教育現場で働く皆さんの役割は大きい。このような交流会を通じてお互いが抱える問題を共有し、その役割を更に大きくして、両国の視覚障害者の可能性が広がることを期待したい」と歓迎しました。
今回は、日韓国交正常化50周年の記念の年であり、特に青年層の交流を図ることを目的に、日韓文化交流基金の支援の下に開催されました。本大会では、障害者職業総合センター特別研究員の指田忠司氏による「夢を叶えるために」と題した記念講演の後、全体会で日韓双方から各2名の実践報告がありました。
その後、五つの分科会、「視覚障害教師の自己開発及び余暇活用の事例」、「視覚障害教師の恋愛及び結婚観」、「視覚障害教師として叶えたい人生の目標」、「視覚障害教師として同僚の教師と生徒との円満な関係のための事例共有」、「視覚障害教師の職務分析を通じた業務処理の事例」に分かれて意見交換を行いました。
この日は、日本側からも50名の参加があり、互いに交流を深めました。なお、韓国教師らは24日から31日まで日本に滞在し、25日は宇都宮市の市立中央小学校を訪問し、視覚障害のある同校の南沢創教諭の音楽の授業に参加しました。また、28日から30日は、日本の視覚障害教師ら41名も加わり、岩手県を訪れ、東日本大震災の被災地などを訪問しました。