公共トイレ洗浄ボタン等配置に関する国際規格

2015年12月25日

 日本盲人会連合も実証実験に協力を行った、トイレ内の配置基準が国際規格ISOになった。視覚障害者の8割以上が一般のトイレを使用するが、洗浄ボタンがわからず、3人に1人が非常呼び出しボタンを押してしまったとの調査結果がある。
 それを踏まえ、日本からの提案で発行された国際規格は、「ISO19026 アクセシブルデザイン公共トイレの壁面の洗浄ボタン,呼出しボタンの形状 及び色並びに紙巻器を含めた配置」という名称で、洋式トイレの個室を設計する際の「ペーパーホルダー」「流すボタン」「非常呼出しボタン」の配置の仕方や色使いに大まかなルールを提案するもの。

 規格の概要は
(1)ペーパーホルダー、ボタン類は便器の左右どちらかの壁にまとめて設置する
(2)流すボタンは、ペーパーホルダーの真上に設置、非常呼出しボタンは流すボタンと同じ高さで便器後方に設置する
(3)非常呼出しボタンは、個室の中で倒れてしまった姿勢から操作できる位置にも設置する
(4)ボタン類の色使いには、見つけやすいよう周囲とのコントラストに配慮し、非常呼出しボタンには(赤色等)その役割が伝わりやすい色を採用する。

 詳細は経済産業省ホームページ(http://www.meti.go.jp/policy/economy/hyojun/AD/toilet.html、
http://www.meti.go.jp/main/60sec/2015/20151218001.html
)にて。