第74回三重県視覚障害者福祉大会開催

2014年10月7日

 社会福祉法人三重県視覚障害者協会主催による「あいふぇすた三重2014 第74回三重県視覚障害者福祉大会」が10月2日、三重県津市の「三重県総合文化センター」を会場に開催され、400名余りが集いました。

 午前の大会では、表彰状贈呈等が行われ、続いて、大会宣言・決議発表があり、採択されました。午後のアトラクションでは、全盲の舞台役者美月めぐみさんの朗読劇があり、楽しい一時を過ごしました。

 決議された要望事項の概要は次の通りです。

 (1)弱視者に対応した信号機の設置と音声装置を付加した歩車分離式信号交差点の安全確保を要望
 (2)歩道上の安全を確保するため、点字ブロックの整備と車両進入防止くいの改善、危険な自転車走行の指導と取り締まりを要望
 (3)過疎地での公共交通を維持し、タクシー料金補助制度は利用可能地域の拡大と制度の統一を要望
 (4)同行援護制度では必要な時間数の確保とガイドヘルパーの資質向上を要望
 (5)近隣住民とともに参加できる避難誘導訓練の実施を要望
 (6)災害時要援護者名簿は安否確認だけでなく、事前の訓練や情報提供にも活用するよう要望
 (7)防災・消防職員や自主防災組織のスタッフにも視覚障害の特性に配慮した誘導及び介助法の研修を要望
 (8)視覚障害者と関係者の共同作業による「触れるハザードマップ」の作成事業の実施を要望
 (9)補装具や日常生活用具などを視覚障害者支援センターで災害対策として備蓄できるよう要望
 (10)県内すべての市町で視覚障害者への生活訓練の実施を要望
 (11)デイジー録音・再生機の支給範囲の拡大を要望
 (12)障害者スポーツを身近で楽しめるよう、施設の整備と指導員の育成を要望
 (13)鍼灸マッサージの無資格及び違反者の取り締まりを要望
 (14)視覚障害者の雇用促進と合理的配慮の徹底を要望
 (15)老人保健施設などでは、視覚障害者の有資格者を機能回復指導員として優先的に採用するよう要望。