第44回全国視覚障害者将棋大会が開催されました

2022年12月7日

 12月3日と4日の2日間にわたり、日本視覚障害者団体連合主催「第44回全国視覚障害者将棋大会」が東京都新宿区の全国障害者総合福祉センター(戸山サンライズ)を会場に開催され、36名の参加者による熱戦が繰り広げられました。新型コロナウイルス感染症拡大防止の為、昨年、一昨年はやむなく中止し、代わって「視覚障害者リモート将棋大会」を実施しました。よって、対面での本大会の開催は3年ぶりとなりました。

 本大会には、公益社団法人日本将棋連盟より千葉幸生七段が審判長、加藤結李愛女流初段が副審判長の任に就かれ、また、富士通株式会社、棋友館、東京アマチュア将棋連盟等、ボランティアの方々が審判員を務められた。千葉審判長はご挨拶の中で、「以前、奨励会時代にこの大会の審判員としてお手伝いした経験がある」とエピソードを語られました。

 2日目には、千葉審判長と加藤副審判長による指導対局が行われ、順番待ちが出るほどの活況を呈しました。また、A級決勝戦では、千葉審判長と加藤副審判長による大盤解説会と封じ手(次の一手)当てクイズを実施しました。これは、対局中の中終盤辺りで先手・後手番の各1回ずつの封じ手を、①千葉審判長が予想した指し手、②加藤副審判長が予想した指し手、③その他の指し手の3つから参加者が選ぶというもので大いに盛り上がりました。

 最後に千葉審判長と加藤副審判長は講評の中で、「3年ぶりに対面しての大会が行われたことは、嬉しい限りです。いずれの対局も白熱した戦いで棋力も相当高いレベルである」と評されました。

第44回全国視覚障害者将棋大会の様子

    なお、各クラスの入賞者は次の通りです。

【S級】
 優勝 石川准さん(静岡県) 五段位認定 
    ※第42回全国大会の時と今回で2回目の優勝

【A級】
 優勝 長谷川智也さん(愛知県) 四段位認定
 2位 田中武男さん(佐賀県) 三段位認定 
 3位 関口透さん(千葉県)

【B級】
 優勝 宮本博さん(東京都) 初段位認定
 2位 鈴木勝さん(横浜市) 1級認定
 3位 中村雅人さん(名古屋市)

【C級】
 優勝 坂巻正二さん(千葉県)