盲導犬はスーパードッグではない

2016年10月6日

 すでにご存じのとおり、去る8月15日に地下鉄銀座線の青山1丁目駅で盲導犬を使用してホームを移動していた視覚障害者が誤って線路に転落し、入線してきた電車にはねられて死亡するという痛ましい事故が起こりました。

 これまでも白杖を使用して単独歩行をしていた視覚所障害者がホームから線路に転落する事故は多発していましたし、私自身もかつて転落したことがあります。

 しかし、私は盲導犬を使用していればそのような事故は起こらないものと思っていました。それは私の錯覚であり、これまでにも十数人が盲導犬を使用していて転落したことがあるそうです。とても、ショックでした。

 日盲連ではこうした事故を繰り返さないために、盲導犬訓練所の方や歩行訓練士、そして盲導犬使用者の会の人たちにお集まりいただき、問題点を整理するとともに、今後の取り組みについて意見交換を開始しました。その際、盲導犬使用者の会の代表者から「盲導犬はスーパードッグではありません」と言われ、「なるほど、そのとおりだ」と実感しました。

 結局のところ、私たちは単独歩行しているときが一番危険性が高いことは間違いありませんが、盲導犬を使用していても、絶対に安全だとは言えないということを肝に銘じて対策を講じなければならないということであり、社会に対してそのことを訴えていかなければなりません。そうであったとしても、盲導犬は視覚障害者にとってすばらしい補助手段であることに変わりはありません。