東京2020競技大会 チケット販売等における視覚障害者への情報提供に関する要望書

2019年10月7日

 10月1日、竹下義樹日視連会長、笹川吉彦日視連名誉会長・東京都盲人福祉協会会長 、橋井正喜常務理事、三宅隆情報部長が東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会を訪問し、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会チケット販売等における視覚障害者への情報提供についての要望書を提出しました。

【右写真】
要望書を渡す日視連 竹下義樹会長

日視連発第97号 
令和元年10月1日 

 公益財団法人
 東京オリンピック・パラリンピック
        競技大会組織委員会
         会長 森 喜朗 殿

社会福祉法人       
日本視覚障害者団体連合  
会長 竹下 義樹 

 

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会
チケット販売等における視覚障害者への情報提供について(要望)

 1 個々の視覚障害者が利用しやすい媒体での情報提供について
 視覚障害者は、障害を受けた時期や障害の程度によって、利用しやすい情報の入手方法が異なります。そのため、本連合では点字、音声、拡大文字等、視覚障害者が選択できる媒体での情報提供を長年にわたり要望してきました。それにも関わらず、先ごろ実施された標記大会のチケット販売では、詳細な情報はWebサイトのみの情報提供であったため、多くの視覚障害者が販売情報を入手することができませんでした。
 今後、このようなことがないよう、チケット追加販売等の情報提供は、Webサイトだけでなく、点字、音声、拡大文字など、視覚障害者が利用しやすい媒体での情報提供を要望します。

 2 視覚障害者関係団体への情報提供について
 視覚障害者へ広く確実に情報を届けるための方策の一つとして、視覚障害者関係団体へ情報提供を行うことが効果的です。上記で要望した視覚障害者向けの情報提供を効果的にするため、視覚障害者関係団体への情報提供を要望します。

 【付記】 公式チケット販売サイトへのアクセスについて
 多くの視覚障害者は、Webサイトの目的のページに辿り着くために、ページの内容を音声読み上げや文字の拡大等を通して確認しています。しかし、標記大会の公式チケット販売サイトは、視覚障害者が確認するには複雑なページ構成になっており、目的のページに辿り着かないどころか、障害者のための専用ダイヤルの紹介のページに辿り着けない事例が発生しております。
この点もご留意いただき、視覚障害者への適切な情報提供をご検討ください。

※資料「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会チケット販売等における視覚障害者への情報提供について(要望)」(doc形式/34KB)