第43回日盲連文芸大会入選者決まる

2017年12月14日

 日本盲人会連合主催による第43回全国盲人文芸大会の入選者が決まった。今回は全国から俳句42人(124句)、短歌52人(156首)、川柳68人(201句)、随想・随筆11人(11編)の応募があった。
 審査員は、俳句が松林尚志先生、松井国央先生、短歌が佐佐木幸綱先生、池田はるみ先生、黒岩剛仁先生、川柳が川端六点先生、西出楓楽先生、随想・随筆が堀越喜晴先生、斎藤恵子先生。厳正な審査の結果選ばれた入賞作品には、日盲連会長賞のほか、俳句の第1位に文部科学大臣賞、短歌の第1位に厚生労働大臣賞、川柳の第1位にNHK会長賞、随想・随筆の第1位に東京都知事賞がそれぞれ贈られる。各部門の第1位から第3位までの入賞者は次の通り(敬称略)。

【俳句部門】
 第1位
 定位置にルーペとペンと春炬燵      群馬県  藤田 三四郎

 第2位
 雲の峰傘寿の恋の力瘤          広島県  日谷 寛

 第3位
 あかしやの最も匂ふ別れ際        福井県  佐々木 陽子

【短歌部門】
 第1位
 じいじいが園長となり卒園の証書の授受のおさらいしたり
                     新潟県  齋藤 ひろみ

 第2位
 サポーターの情報聞きつつウォーキング白杖持たぬ手大きく振りて
                     兵庫県  松本 隆子

 第3位
 目に代わり安全確認する腕は狭い我が家を宇宙遊泳
                     熊本県  田上 美智子

【川柳部門】
 第1位
 デジタルで時計回りを忘れそう      岡山県  川田 弘美

 第2位
 余生まだ明日の夢へと汗をつむ      新潟県  本間 光子

 第3位
 止めて下さい満ち足りた日の時間     宮城県  佐久間 武

【随想・随筆部門】(作品名のみ紹介)
 第1位
 「指先コミュニケーション」       山口県  小森 弘

 第2位
 「父の思い出」             山口県  佐藤 冨士枝

 第3位
 「新たなる人生に向かって」       兵庫県  喜多 義郎