第1回点字考案200年記念事業「記念講演会&シンポジウム」
開催趣旨
世界で初めて点字が考案された1825年から、2025年で200年を迎えようとしている。点字は、視覚障害のある者にとって、唯一、自由に読み書きできる文字として、大きな意義を持っており、この点字の考案と普及が、世界の視覚障害者の自立と社会参加促進に大きく貢献してきた。
私たちはルイ・ブライユの業績に感謝しつつ、今日における点字の意義をさらに大きなものとするために、点字考案200年を迎える2025年に向けて点字の普及と現代社会に即した実用性の拡大を目指して、2021年度から継続的に各種事業を展開するものである。
第1回は、「記念講演会&シンポジウム」として、韓国の点字法に学びながら、これからの点字への期待について議論を深める機会とする。
主催
点字考案200年記念事業推進委員会
構成団体
1)社会福祉法人 日本視覚障害者団体連合
2)社会福祉法人 日本盲人福祉委員会
3)社会福祉法人 日本盲人社会福祉施設協議会
4)特定非営利活動法人 日本点字普及協会
5)特定非営利活動法人 全国視覚障害児童・生徒用教科書点訳連絡会
6)日本点字委員会
後援
毎日新聞社点字毎日
全国盲学校長会
特定非営利活動法人 全国視覚障害者情報提供施設協会
特定非営利活動法人 日本点字技能師協会
日時
2022年3月19日(土)13:00~16:00 開場12:30
会場
YouTube配信及び東京・大阪会場によるハイブリッド形式
◎YouTubeでの配信先(https://www.youtube.com/watch?v=a-PmJcQj7Rk)
◎東京会場 日本視覚障害者センター研修室 【交通アクセス】 |
◎大阪会場 大阪府立労働センター エル・おおさか 南館10階 南101 【交通アクセス】 |
※資料のダウンロードはこちらから
内容(プログラム)
司会 清水智子 日本視覚障害者団体連合点字図書館館長
開会(13:00)
1)主催者挨拶 13:00~13:10
竹下義樹(点字考案200年記念事業推進委員会委員長[日本視覚障害者団体連合会長])
2)記念講演「韓国点字法に学ぶ -立法経過とその後の状況-」 13:10~14:30(質疑応答含)
講演 チェ・ドンイク(崔東益)氏(韓国シロアム視覚障害者福祉館常務理事)
進行 指田忠司(日本盲人福祉委員会常務理事)
※ 韓国では、既に2017年に「韓国点字法」が制定されており、その第4条(点字の効力や差別禁止)において、「① 点字はハングルとともに、大韓民国で使用される文字であり、一般の活字と同一の効力を持つ。② 公共機関等は立法・司法・行政・教育・社会文化的に点字の使用を差別してはならない。」と規定されている。
我が国においても、点字を文字として位置付けてほしいという機運が強まってきているため、この韓国の点字法に学びながら、日本における運動について考える機会とする。
3)休憩 14:30~14:45
4)シンポジウム 14:45~15:50(質疑応答含)
「これからの点字への期待-新たな輝きを求めて-」
進行 渡辺昭一(日本点字委員会会長)
【東京会場シンポジスト】 |
●長岡英司氏:日本点字図書館館長…点字図書館、点字出版の立場から 1951年1月生まれ。12歳で完全失明。1977年3月立教大学理学研究科修士課程修了。キヤノン(株)、国立職業リハビリテーションセンター勤務を経て、1990年4月筑波技術短大助教授。2016年3月筑波技術大学教授を定年退職。同年4月(社福)日本点字図書館勤務、翌年4月館長・常務理事(現職)。情報処理技術者試験1種・2種に点字受験で合格。著書に『情報処理用点字のてびき』『数学&情報処理点訳ガイド』など。 |
●江村圭巳氏:筑波大学附属視覚特別支援学校教諭…視覚障害教育の立場から 静岡県立沼津盲(現沼津視覚特別支援学校)、神奈川県立平塚盲、京都府立盲等、13年間の盲学校生活の後、橘女子大学(現京都橘大学)卒業。学生時代から1年半にわたり日本ライトハウス点字出版所に勤務する中で、点字校正の基礎を身につけた。1984年より筑波大学附属盲学校(現筑波大学附属視覚特別支援学校)養護訓練(自立活動)教員として勤務。38年にわたって、中学部から専攻科までの低視力あるいは中途視覚障害生徒の点字指導を行っている。点字を使って生徒が就職その他で成功している話を聞く時が最もうれしさを感じる。筑波大学認定公開講座、免許状更新講習など学内の講師に加え、鶴見大学短期大学部非常勤講師等を行っている。監修書に『目の見えない私たちが作った子育ての本』(かるがもの会)『見えなくてもみんなで子育て‐一人じゃない私たちの30年』(かるがもの会)など。 |
【大阪会場シンポジスト】 |
●シン・ヨンホン(愼英弘)氏:四天王寺大学名誉教授…点字の市民権拡大の立場から 1947年に東京にて出生。小学3年生のときに原因不明で失明。その3年後に盲学校に編入。そのときに点字と出会い、以後64年間点字使用者。「点字はわが人生の導きの羅針盤」。大阪市立大学大学院生活科学研究科後期博士課程修了。1997年に花園大学社会福祉学部の助教授、その後に教授。2003年から四天王寺大学大学院人文社会学研究科の教授、2017年に定年退職、四天王寺大学名誉教授。著書に『点字の市民権』(生活書院、2010年)、そのほか著書・論文多数。座右の銘は「情けは人の為ならず」。 |
●山本宗平氏:大阪府立高等学校教諭…インクルーシブ教育の立場から |
※ シンポジウムでは、福祉・教育等の現場から、これからの点字への期待について議論を深める。
5)閉会のあいさつ 15:50
長岡雄一 (日本盲人社会福祉施設協議会理事長)
閉会(16:00)
参加費・定員
参加費:無料
定員:東京会場・大阪会場 それぞれ40名(先着順、定員には付添者も含む)
*YouTube視聴は無制限
※ 新型コロナウイルス感染症の拡大防止のためオンライン(YouTube)のみの開催とする場合があります。
会場参加申し込み方法
必要事項を記入の上、下記お申し込み先へ原則メールでお申し込みください。なお、郵送、FAXでもお受けいたします。
【必要事項】
件名に「記念講演会&シンポジウム会場参加申し込み」と明記の上、「①氏名 ②所属機関 ③電話番号 ④メールアドレス ⑤参加会場(東京・大阪) ⑥付添者の有無」をお知らせください。
【締め切り】2022年3月11日(金)
お申し込み、お問い合わせ先
・点字考案200年記念事業推進委員会事務局
〒169-8664 東京都新宿区西早稲田2-18-2 日本視覚障害者センター内
メール :tenjikouan200@jfb.jp
FAX: 03-3200-7755
電話 :03-3200-0011(ダイヤルイン9、平日9:00~17:00)
ご寄附のお願い
関係6団体で構成した点字考案200年記念事業推進委員会は、2025年の点字考案200年という大きな節目の年に向けて、点字の普及と拡大に向けて継続的に記念事業を展開してまいります。
この記念事業のさらなる充実を目指し、当推進委員会は、今後とも一層の努力をしてまいる所存ですが、より多彩な事業を企画・運営していくためには、皆様からのご支援、ご協力が不可欠です。
つきましては、当推進委員会の事業にご理解とご賛同をいただき、格別のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
令和4年2月吉日
点字考案200年記念事業推進委員会 委員長 竹下義樹
【記念事業寄附金振込先】 |