愛盲時報 第213号(テキスト形式・全文)
愛盲時報 第213号(平成19年3月30日発行)
≪1.日盲連理事会・建設委員会開催 センター建設早期着工へ全力 募金活動も継続≫
日本盲人会連合(笹川吉彦会長)の平成18年度第6回理事会と日本盲人福祉センター建設委員会が3月22日、東京・芝の東京グランドホテルで開催された。
理事会では平成18年度補正予算案、平成19年度事業計画案及び同予算案など重要案件を審議、活発な論議が交わされたが、いずれも執行部原案通り承認された。
その他の主な案件は(1)新評議員に高橋一居(東京都)、中山孝彦(神奈川県)、辰己寿敬(奈良県)の各氏を選任(2)北九州市視覚障害者福祉協会の退会(3)役員等の旅費・報酬規程、団体負担金規程、顕彰規程の改正と経理規定の制定(4)日盲福祉センター建設について(5)第60回全国盲人福祉大会の準備状況(6)あはき協議会会則の改正、など。
建設委員会では経過報告が行われ、建設資金計画と募金の状況、建築工事日程(案)などが示された。
委員からは募金の目標額達成の見通しや、建物内の設備と維持費等、具体的な質問が相次ぎ、新年度も引き続き募金活動を継続していくことで一致した。
≪2.日盲連定期評議員会開く 新理事に大田弘氏≫
日本盲人会連合の平成18年度定期評議員会が3月23日、東京・芝の東京グランドホテルで開かれた。
議事では平成18年度補正予算案、平成19年度事業計画案並びに予算案のほか、特定非営利活動法人堺市視覚障害者福祉協会の日盲連加盟、北九州市視覚障害者福祉協会の退会、規定・規則等の改正・制定、日盲福祉センター建設、第60回全国盲人福祉大会の準備状況などの重要議案を審議、いずれも執行部原案通り承認された。
また、役員の交代では、森永速雄理事(鹿児島県)が退任、大田弘氏(福岡県)が新たに理事に就任することが決まった。
≪3.あはき協議会 事業計画・予算を決定≫
日本盲人会連合のあん摩マッサージ指圧師はり師きゅう師協議会(桜井俊二協議会長)の委員会が23日、定期評議員会に引き続き、東京グランドホテルで開かれた。経過報告、当面の運動方針を承認した後、平成19年度事業計画・予算を決定した。
≪4.女性協全国委員会 研修大会テーマ等審議≫
日本盲人会連合女性協議会(名取陸子協議会長)の平成18年度第2回全国委員会が3月29日、東京・高田馬場の日盲福祉センターで開かれた。平成18年度事業並びに決算報告、平成19年度事業計画案並びに予算案、運動方針案が審議され、原案通り承認された。
そのほか、高齢者問題に関するアンケート調査の状況が報告され、5月に山形県で開催される第60回全国盲人福祉大会への提出議案を審議。8月27日~29日に栃木県で開かれる第53回全国盲女性研修大会の研修テーマについては、地元団体からの参加者を交えて協議、「輝いて生きる 私の失敗・笑いと涙」に決定した。
≪5.主な行事予定≫
・第33回全国盲人文芸大会(募集作品は俳句、川柳、短歌、随想・随筆、
募集期間7月1日~8月31日、発表11月下旬)
・第53回全国盲青年研修大会(7月14日~16日、富山県富山市の「呉羽ハイツ」)
・第53回全国盲女性研修大会(8月27日~29日、栃木県の「ホテル東日本宇都宮」)
・第8回全日本グランドソフトボール大会(9月15日~17日、大阪府八尾市の「久宝寺緑地公園」、そのほか10月下旬にアメリカケンタッキー州ルイビル市において第2回目の海外交流を予定)
・第4回全国視覚障害者卓球大会連盟結成十周年記念小樽大会(9月16日~17日、北海道小樽市の「総合体育館」)
・第7回全国障害者スポーツ大会「秋田わか杉大会」(後援、10月13日~15日、秋田市ほか)
・第22回全日本視覚障害者柔道大会(後援、11月25日、東京都文京区の「講道館」)
・第2回全国視覚障害者スポーツ研修大会(平成20年1月、滋賀県守山市)
・第46回日本盲人会連合音楽家協議会音楽演奏会(平成20年3月30日、杉並セシオンホール、従来の邦楽に加え、洋楽演奏も行う)
・第31回全国盲人将棋大会(日時・場所未定)
・第14回フロアバレーボール大会(日時・場所未定)
≪6.第60回全国盲人福祉大会は山形で≫
皆さん 参加しましょう!!
主催:社会福祉法人 日本盲人会連合
特定非営利活動法人 山形県視覚障害者福祉協会
会期:平成19年5月16日(水)~18日(金)
日程及び会場
【第1日目】5月16日(水)
・理事会
・評議員会
・あはき協議会代議員会
・スポーツ協議会代表者会議
[会場]山形グランドホテル
【第2日目】5月17日(木)
・第44回全国盲人代表者会議
[会場]山形グランドホテル
【第3日目】5月18日(金)
・第60回全国盲人福祉大会
[会場]山形県県民会館大ホール
*大会事務局
特定非営利活動法人 山形県視覚障害者福祉協会
〒990-0832 山形県山形市城西町1-7-19
山形県NPO支援センター内
電話/FAX:023-646-8776
Eメール:yssk@pluto.plala.or.jp
≪7.社会福祉法人日本盲人会連合平成19年度事業計画 自・平成19年4月1日~至・平成20年3月31日≫
1、日本盲人福祉センターの建設
日本盲人福祉センターの建設については、平成19年度早期に着工する。一昨年5月から寄付金等の建設資金の確保に努めてきた。経済界からの寄附金については、業界団体の寄付審査が年度末に行われるところが多いことから、ほとんどの業界団体から寄付が得られず、1億円募金の目標額が達成されていない。また、日本自転車振興会に平成19年度補助金申請をしているが、交付額の決定が4月1日である。
日本盲人福祉センターの建設については、当初の計画どおり、本年度着工、完成させることとし、このため、会員はじめ企業等の寄附金を、平成19年度も継続し、早期実現に傾注する。
2、組織・団体活動の推進
(1)障害者自立支援法への対応
障害者自立支援法は、昨年4月から施行され、実施主体が市町村等になった。
このため、財政力が脆弱な市町村等においては、事業規模の縮小や安価なサービスの提供による質の低下が懸念される。このことについては、従来から国会や厚生労働省等に陳情してきたところであるが、特に、都道府県指定都市の日盲連加盟団体においては、市町村等の実態を把握し、会員に対する情報の提供や市町村等に対し、必要な事業量の確保のための財政措置及び障害者基本計画策定を要請願いたい。また、その情報については、団体事務局にお知らせいただき、各団体に対し情報提供することとし、厚生労働省に対し是正改善を要望することとする。
(2)バリアフリーへの対応
1 視覚障害者の情報保障のためIT等を活用した情報機器の研究開発の促進及び購入費の補助等について、関係省庁及び関係団体に要請する。
2 視覚障害者の自立及び社会参加を促進するため、移動介護(ガイドヘルパー)制度の充実を求めるほか、公共の施設や交通機関及び道路環境のバリアフリー化の促進を要請する。
特に、音響式信号機、音声誘導システム、誘導ブロック、可動柵の設置、階段段鼻の色付、拡大文字による案内板の設置など科学技術を導入した補助装置開発の促進を関係機関に要請する。
(3)第60回全国盲人福祉大会の開催
平成19年5月に山形市において、第60回全国盲人福祉大会を開催し、全国の視覚障害者が一堂に会し、当面する視覚障害者施策等の諸問題を討議する。
また、各地域の取り組みや課題について情報交換・意見交換を行い、視覚障害者の自立と社会参加の機会の拡大を図り、共生社会の実現と視覚障害者の福祉向上を図ることを目的に開催する。
なお、最終日には平成19年度の日盲連運動方針の決定及び大会決議の採択を行う。
(4)新規:全ての市町村での組織確立と、各団体の要求運動の前進を目指す。
(5)各種研修大会、スポーツ大会等の開催
日盲連活動の一環として、日盲連加盟団体及び関係団体と協力し、次の事業を行う。
3、日本盲人福祉センター事業の実施
【第2種社会福祉事業】
(1)全国視覚障害者団体に対する連絡及び助成事業の実施
当法人で発行している「点字日本」「日盲連アワー(録音テープ)」「点字JBニュース」「電話ナビゲーション」「愛盲時報」により定期的に情報を提供する。なお、厚生労働省等の他団体からの情報は、FAX、メール、SPコード等によりお知らせすることとしている。
また、ブロック大会、会議、研修会の開催に当たっては、役員を派遣し、中央の動き等の情報提供及び意見交換に努め、組織の連携強化を図る。
なお、加盟団体に対する助成金は前年度に引き続き行う。
(2)更生相談所の設置経営
更生相談のほか厚生労働省委託事業である全国盲人生活相談事業を継続して行う。なお、相談は電話、手紙、来所、電子メール等で平日の執務時間中、随時応じることとする。また、毎月1回、顧問弁護士による法律相談を行うとともに、年2回眼科相談、生活相談等の総合相談を実施する。
(3)点字図書館の設置経営
1 前年に引き続き蔵書の拡充、登録者の拡大に努め、「図書館ニュース」の発行等、情報提供を行う。
2 デイジー図書の充実に努めるとともに、マザーテープのデイジー化を図る。
3 全国視覚障害者情報提供システムとの連携、強化を図る。
(4)点字出版所の設置経営
1 厚生労働省からの委託事業である「点字厚生」(年6回)、「ワールドナウ」(年2回)の発行を行う。
2 各自治体から委託を受け広報点字版の作成を行うとともに、各種パンフレット、点字表示などの受注に努める。
【公益事業】
(1)福祉一般に関する調査、研究、改善普及、情報宣伝活動及び文化向上に関する事業
日本盲人福祉センター各部署と有機的に連携し、事業の実施を行うとともに、会員からの相談や情報提供に努める。また、必要により各関係団体等と共同で福祉に関する調査研究を行う。
(2)あん摩マッサージ指圧、はり、きゅう等の生業の安定及び職域拡大のための調査研究、改善普及並びに医療保険取り扱い等経営の指導普及事業
1 あはき業従事者の権益を守るため、あん摩師等法第19条関連の改正要望を関係団体と協調して、国会、関係省庁に働きかける。
2 関係団体と協調して、無資格類似行為者一掃のための運動を展開する。
3 はり、きゅう、マッサージの健康保険請求事務の代行を引き続き継続する。また、マッサージによる施術の取り扱いをより容易にするため、同意書の省略等について関係団体と協調し、厚生労働省等に働きかける。
4 あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師協議会(あはき協議会)の組織強化を図るとともに資質向上のため、日マ会との共催によりブロック研修会を6地域において開催する。
5 新職域として特別養護老人ホームにおける機能訓練指導員として視覚障害マッサージ師が優先採用されるよう関係方面に働きかける。
6 あはき業の安定経営と発展を図るため、各種相談に応じ、助言、指導を行うとともに、三井住友海上火災保険株式会社と契約し、損害賠償保険の取扱いを行う。
7 新職業の職域を開発するため、関係方面に対し積極的に働きかける。
(3)国内及び海外の関係団体との相互交流、協力事業
1 厚生労働省はじめ関係省庁の審議会及び各党の障害者関係議員連盟に代表を派遣し、視覚障害者の立場から意見要望を陳述する。
2 日本盲人福祉委員会と協調し、WBU(世界盲人連合)同アジア太平洋地域協議会の一員として、国際活動に参画する。
また、海外の視覚障害者団体との連絡、情報交換等の国際交流を進め、海外で開かれる関連会議に代表を派遣する。
3 「障害者団体連絡協議会(全国社会福祉協議会)」、「日本障害フォーラム(JDF)」、「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等法推進協議会」、「鍼灸マッサージ保険推進協議会」の一員として、視覚障害者の権益擁護と福祉増進に努める。
(4)その他の事業
1 厚生労働省の補助事業である「点字ニュース即時提供事業」を全国62箇所の実施機関を通じ、点字及び電話により情報提供する。
また、インターネットにより、JBニュースの配信、及び各実施機関から自治体等の身近な生活情報を視覚障害者に配信する。
特に本年度は、高速且つ複雑化する高度情報化社会にあって、4年前に導入したセンターマシン機器でのセキュリティー確保が難しくなった事から、今後4年間使用するセンター機器(ハード)を整備する。
2 厚生労働白書(録音版)のインターネット配信、録音版による「録音声の広報『厚生』」、厚生労働白書、障害者白書の作成、配布を行う。また、各自治体の録音版の広報をはじめ、各種録音物の受注増加に努める。
3 JBS日本福祉放送30分番組の「セブンデイズ日盲連」を毎週作成し、日盲連活動の広報、視覚障害者関連情報の提供及び会員相互のコミュニケーション促進に寄与する。JBS日本福祉放送から直接聴取する他、点字図書館からテープの貸出も行う。
4 厚生労働省委託事業である盲人用具販売斡旋事業を引き続き行うとともに、盲人用具の研究開発、普及に努める。
5 東京都からの委託による広域ガイドヘルパーネットワーク事業及び点訳・朗読奉仕員指導者養成をはじめ、英語、理数、楽譜等の専門点訳者の養成を行う。
≪8.自立支援法改善に向け要望書 緊急課題への対応求める≫
日本盲人会連合の執行部は2月28日、東京・霞が関の厚生労働省を訪れ、障害者自立支援法全面実施の状況について、加盟59団体で実施したアンケート結果を基に、緊急課題への速やかな対応を求めた。
即答は得られなかったものの、今後の会合で問題点を明らかにし、できることから改善を図ることで一致。また、障害程度区分の見直しが2月に立ち上げた勉強会で既に始まり、各当事者団体からのヒアリングが4月中旬に予定されていることも明らかになった。6月中には中間まとめを明らかにしたいとのことだったが、日盲連では早急に結論を出すよう強く要請した。
要望書の概要は次の通り。
1、視覚障害者移動・コミュニケーション支援事業(仮称)運営について
(1)目的:視覚障害者が円滑に社会生活を営むことができるよう、生活の場及び外出時に支援員を派遣し、視覚障害を補う援助を行うことで自立と社会参加を促進、福祉の増進を図る。
(2)趣旨:視覚情報の提供、移動時の安全確保などの援助を内容とし、社会生活を営む上での自己決定権を保障し自立を促す。
(3)実施主体:市町村がサービスを提供。対象者、サービス内容、費用負担区分の決定を除き、一部を社会福祉法人等に委託できる。
(4)対象者:視覚障害のため社会・日常生活で視覚情報の提供を必要とする者。外出(余暇活動等含む)時に視覚情報の提供を主とした付き添いが必要な者。
(5)援助の内容:生活の場における代筆・代読等視覚情報提供。外出時の視覚情報提供及び安全確保。相談助言。
(6)サービスの提供方法:主任支援員・支援員が業務運営を行う方式を原則とする。支援員は国が定める要綱に基いて実施される講習会を受講・修了した者。実務経験3年以上またはこれに準ずる者が主任支援員。
(7)事業対象者の決定等:支援員派遣は原則、視覚障害者からの申し出による。市町村長は速やかにサービス提供の要否、派遣内容、費用負担区分を決定。
(8)関係機関との連携:市町村は福祉事務所等との連携を密にし、委託団体との連携・調整を十分行い、事業を円滑に実施する。
(9)ホームヘルパー業務との関係:介護あるいは介護保険法及び障害者自立支援法の訪問介護を利用する者でも利用できる。通院の際は本事業によって支援が受けられることに留意。
2、障害程度区分認定調査項目について(以下は具体的な改善を提案した項目)
2―7移動:ここでは「室内移動」に限り、外出移動に関する設問を追加。
3―3洗身:「洗身等」として浴室内の介助を含む等。
4―3食事摂取:一時的な援助は「見守り等」、日常的に介助が必要なら「一部介助」、食べさせてもらう場合は「全介助」。
4―5排尿、4―6排便:屋外行動の項目を作ることで、ここでは室内限定で判断してよい等。
5―1エ・爪切り:「一部介助」は部分的、または足の爪、さらに切った爪の掃除を誰かに頼っている場合。
5―3薬の内服:飲む時間別の区分け等援助は「一部介助」。
5―4金銭管理:視金種把握における援助も反映できるよう「見守り」の項目を作る等。
5―5電話の利用:短縮ダイヤル以外の連絡先へのダイヤルや、電話番号を見てもらって自分でダイヤルする場合も「一部介助」に。
6―1視力:視野欠損を想定した選択肢や「全盲」を設ける。
9―1調理:「できる」の(イ)果物やお茶で勘案する項目は削除。限られた行為への援助のみで調理できれば「見守り」、直接的な援助が部分的に必要なら「一部介助」に。
9―2食事の配膳・下膳:「できる」の(イ)果物やお茶で勘案する項目は削除。容器に取り分けてもらって電子レンジで温める等も「一部介助」に。
9―3掃除:ゴミの取りこぼし確認等は「見守り」とし「一部介助」と分ける。着眼点では収集日のゴミ出しまでとする。
9―4洗濯:取り残し、汚れ残り確認等は「見守り」とし「一部介助」と分ける。
9―6買い物:「見守り」「一部介助」を分け、全盲者については「全介助」に。
新項目・屋外行動:視覚障害者については移動時の安全確保、場所の確認、文字の対応など一連の行為を問い、その場のみの視覚情報提供援助で移動可能なら「見守り等」、部分的に援助が必要なら「一部介助」、全盲者は「全介助」に。
9―7交通手段:は部分的な声掛け等は「見守り」、部分的な直接的援助は「一部介助」。
9―8文字の視覚的認識使用:次の項目に置き換え。
9―8物の整理及び管理(書類、郵便物、収納物、冷蔵庫内のもの等):視覚的情報提供のみで対処が可能なら「見守り」、さらに代読・代筆、物の整理に補助的援助が必要なら「一部介助」、基本的な援助を必要とする場合は「できない」。
3、視覚障害者の就労について
(1)福祉的就労の推進(小規模作業所、授産所等での就労)。
(2)職業的リハビリテーションの推進:能力開発を促進するための訓練機関の整備充実。
(3)鍼灸マッサージ免許取得者の就労の促進:介護施設(特別養護老人ホーム)の機能訓練指導員への優先採用、一般企業のヘルスキーパーへの就労促進。
(4)あはき国家試験の不合格者に対する対応:再教育の場の確保。
(5)盲人ホームの位置付けについて:実態にあったかたちでの継続運営。
(6)中途失明者について:現職復帰を原則とし、必要なリハビリテーションを十分行う。
≪9.障害者自立支援法に関する平成18年度補正予算等の概要≫
厚生労働省は障害者自立支援法の着実な定着を図るため、平成20年度までの「障害者自立支援法円滑施行特別対策」を総額1200億円規模で実施することを決定、次の3つの柱からなる改善策を講じる。
1、利用者負担の更なる軽減(平成19年度、20年度当初予算対応額240億円)
通所・在宅:1割負担の上限額引き下げ(1/2→1/4)、軽減対象の拡大(収入ベースで概ね600万円まで)、障害児については入所にも対象拡大を実施
入所:工賃控除の徹底(年間28万8000円まで全額控除)
2、事業者に対する激変緩和措置(平成18年度補正予算計上額960億円のうち660億円)
旧体系:従前額保障の引き上げ(80%→90%)、旧体系から新体系へ移行する場合も90%保障の創設
通所事業者:送迎サービスに対する助成
3、新法への移行等のための緊急的な経過措置(平成18年度補正予算計上額960億円のうち660億円)
市町村においては国の示す具体的な対策メニュー等に基づき平成18~20年度までの実施計画を作成。都道府県は市町村が作成した実施計画を審査の上、適当と認められる場合に助成。
具体的な対策メニューは
(1)新法に移行するまでの経過的な支援:直ちに新法に移行するのが困難な小規模作業所に対し110万円の補助を継続。従来のデイサービスや精神障害者地域生活支援センターが移行するまで、経過的に支援。
(2)新法への移行のための支援:ケアホームのバリアフリー化や既存施設が新法に移行する場合の改修、新体系における設備の更新・改修等。新体系への移行のためのコンサルタント配置や専門家派遣。グループホーム立上げ経費への助成、重度訪問介護事業の体制確保のための支援等。
(3)その他制度改正に伴う緊急的な支援:障害児の早期発見・早期対応、障害児とその親のための交流の場設置。相談支援体制充実強化のためのスーパーバイザー派遣。制度移行期に係る事業コスト増に対する助成。制度改正の周知徹底のための広報啓発費。オストメイト(人工肛門・人工膀胱造設者)の社会参加のための基盤整備等。
※2及び3を実施するため、都道府県に「障害者自立支援対策臨時特例交付金」を交付し、基金を造成する。都道府県・市町村においてはこれを活用して、国の示す対策メニューを踏まえ、20年度まで計画的に事業を実施。
≪10.第21回視覚障害者柔道大会 東京都3度目の団体V≫
第21回全日本視覚障害者柔道大会(日本視覚障害者柔道連盟主催)が1月21日、東京都文京区の講道館で、第3回IBSA世界大会(北京パラリンピック出場枠決定戦)代表候補選手選考会を兼ねて開かれ、出場45選手による熱戦が展開された。
都道府県対抗戦では東京都が3度目の優勝、厚生労働大臣杯などを獲得した。準優勝は埼玉県、第3位は大阪府。体重別個人戦の試合結果は次の通り(優勝、準優勝、第3位の順。3位は2人の場合あり)。
【男子60kg級】広瀬誠、田村修也、礎眞一、浅山賢一。【同66kg級】藤本聰、平井孝明、米田幸弘、川野健一。【同73kg級】木村崇之、高橋秀克、大野錦治、安藤大輔。【同81kg級】加藤裕司、大我健侍、西村恵三、坂本健治。【同90kg級】初瀬勇輔、竹林尚秀、稲葉統也、宮澤圭範。【同100kg級】広瀬悠、松本義和(3位なし)。【同100kg超級】宮内栄司、石川信介(3位なし)。【シニアの部】鷲山良(1位のみ)。【女子の部】山内真由美、田中亜弧(3位なし)。
≪11.日盲福祉センター建設2億円募金寄付者名≫
日盲連では「日本盲人福祉センター」移転・新築に向け「2億円募金」を行っています。1口5000円で何口でも可、5000円未満でも結構です。
送金は郵便振替で口座名「社会福祉法人日本盲人会連合」、口座番号「00160―5―536104」。問合せ先は日盲連事務局(電話03―3200―3439)。
なお1口以上ご寄付頂いた方のお名前は点字・テープ機関誌等でもご紹介させて頂きますので必ずふりがなをお書き添え下さい。
3月20日現在の総額 一般個人・団体1億311万5201円(敬称略)
*会員及び一般個人・団体
【140万円】匿名一件(京都府)
【100万円】池野通建株式会社、株式会社アクティリンク、高柳周子、中塩輝子(以上東京都)
【30万円】中山政義(埼玉県)
【20万円】関米一郎(群馬県)、神戸市視力障害者福祉協会(神戸市)
【15万円】巌一郎(東京都)
【13万5000円】石川県視覚障害者協会(石川県)
【12万5000円】岐阜県視覚障害者福祉協会大垣支部(岐阜県)
【10万円】内田利男(青森県)、小島伸公(岩手県)、巌節子、大本貞堅(以上東京都)、藤井成幸(岐阜県)、野嶋稔(兵庫県)、匿名一件(福岡県)
【9万円】愛媛県視覚障害者協会宇和島支部(愛媛県)
【7万5000円】岐阜県視覚障害者福祉協会関支部(岐阜県)
【7万円】駿河豊子(東京都)
【5万9000円】長田区視力障害者福祉協会(神戸市)
【5万円】山下慶勝(札幌市)、群馬県視覚障害者福祉協会桐生支部(群馬県)、湯川夏樹、都盲協老人部並びに東京都盲老人クラブ連合会(以上東京都)、斯波千秋(静岡県)、岐阜県視覚障害者福祉協会ライン支部(岐阜県)、門真市視力障害者福祉協会(大阪府)、東灘区視力障害者福祉協会(神戸市)
【4万7000円】兵庫区視力障害者福祉協会(神戸市)
【4万620円】灘区視力障害者福祉協会(神戸市)
【4万円】川俣光明(山形県)
【3万7500円】倉敷市視覚障害者協会(岡山県)
【3万2000円】神戸市視力障害者福祉協会垂水支部(神戸市)
【3万円】株式会社酒井機材製作所(北海道)、朝倉正博(札幌市)、及川清隆(岩手県)、株式会社登米ブラス(宮城県)、北日本通信株式会社(仙台市)、有限会社吉田工芸(埼玉県)、駿河利夫、多磨盲人会、有限会社スタジオ21(以上東京都)、株式会社ウイスティー(川崎市)、クシヤ株式会社、松永秀夫(以上新潟県)、株式会社スルガ(静岡県)、上田一裕(大阪府)、神戸市視力障害者あはき部、神戸市中央区視覚障害者福祉協会、新和工業株式会社(以上神戸市)、戸根啓次(島根県)、呉市視覚障害者協会(広島県)、株式会社立芝、中神誠(以上広島市)、株式会社トータルシステム(徳島県)、愛媛県視覚障害者協会西予支部(愛媛県)
【2万9825円】日盲連関東ブロック協議会募金箱(横浜市)
【2万6000円】岐阜県視覚障害者福祉協会土岐支部(岐阜県)
【2万5380円】北区視力障害者福祉協会(神戸市)
【2万5000円】田島福次郎(群馬県)、神戸市視力障害者福祉協会青年部、神戸市視力障害者福祉協会老人部(以上神戸市)
【2万3000円】天草市視力障害者福祉協会役員(熊本県)
【2万2066円】株式会社アクティリンク従業員一同(東京都)
【2万500円】群馬県視覚障害者福祉協会伊香保支部(群馬県)
【2万円】砂川盲人会(北海道)、伊藤嘉一、群馬県視覚障害者福祉協会安中支部、群馬県視覚障害者福祉協会館林・邑楽支部(以上群馬県)、後藤徳江(東京都)、田口和夫・悦子(千葉市)、魚沼市視覚障害者協会(新潟県)、佐藤三四二(静岡県)、清水和弘、尾藤八枝子(以上岐阜県)、滝口芙美子、中央区鍼灸マッサージ師会(以上神戸市)、吉野英明(大分県)
【1万8000円】群馬県視覚障害者福祉協会大胡・宮城支部(群馬県)、糸魚川市視覚障害者協会山茶花の会(新潟県)
【1万7200円】高岡市身体障害者協会視力部会(富山県)
【1万5000円】菅原安雄(仙台市)、群馬県視覚障害者福祉協会吾妻東部支部(群馬県)、埼玉県視力障害者福祉協会樋川支部(埼玉県)、内木春明、酒井紀夫、土屋金弘、野村栄(以上岐阜県)、木村進匡(広島県)
【1万3756円】京都府視覚障害者協会福知山支部(京都府)
【1万3000円】木村功(群馬県)
【1万2000円】群馬県視覚障害者福祉協会草津支部(群馬県)
【1万円】新戸四平、玉井正六(以上北海道)、秋元代重、伊藤和子、浦島博子、佐々木信、高橋健治、中野辰夫、山下信雄(以上札幌市)、工藤昌子(青森県)、泉谷療友会(秋田県)、佐藤弘子(宮城県)、新沼一志・艶子(仙台市)、鈴木育子(山形県)、菊池洋子、渡辺美幸(以上茨城県)、増田千鶴子(栃木県)、群馬県視覚障害者福祉協会富岡・甘楽支部、小林秀夫、白倉利一(以上群馬県)、本田榮子(さいたま市)、稲垣和子、上原文男、梅香伊美枝、奥村友康、菅井弘、南城安男、東山文夫(以上東京都)、指田忠司゙中村正三・礼子(以上千葉市)、小川正敏(川崎市)、渡抜夕希美(新潟県)、石田八十吉(長野県)、蓑島幹雄(富山県)、薩川勇(静岡県)、池本進、逸色正雄、井深満、大前孝、河野啓子、佐藤季義、柴山道雄、鈴木正、高井史子、西尾忠好、野村好春、広瀬勇一、福島正利、古田ふじゑ、溝口広美、森富士男、森井寅夫、山崎輝子(以上岐阜県)、京都府視覚障害者協会相楽支部、酒井忠繁(以上京都府)、川内龍馬(奈良県)、伊都郡身体障害者連盟視覚障害者部会、かつらぎ町身体障害者会視覚障害者部会、北地悟(以上和歌山)、淡路市視覚障害者福祉協会(兵庫県)、奥本一夫、髙本精一、高田辰夫、中央区鍼灸マッサージ師会(以上神戸市)、小畑昌弘、林出ミヨ子、細川範三、村上芳正(以上広島県)、赤瀬修、清田郁也、桑木正臣、寺中博、寺中久美子、土居京子、永尾博雄、古池竹之、村井一文、森下照彦、山田光明、山本八重(以上広島市)、河島栄二・昭三(山口県)、松岡弘(高知県)、池田功(愛媛県)、河津海記(北九州市)、深町恵美子(福岡県)、衛藤良憲(大分県)、
【7000円】栃尾視覚障害者福祉協会(新潟県)
【6000円】高桑耕助(群馬県)、浅野正三(兵庫県)、北川忠司(神戸市)
【5500円】笹本留男(青森県)
【5440円】古川忠、藤澤君子(以上兵庫県)
【5100円】飯渕美佐子、笠倉信一、若松規之、若松房子、若松美恵子、若松康之、若松和利(以上東京都)
【5000円】岡林ケイ子、菅野圭介、鈴谷満人、高橋千鶴子、橋本イサ子、伏見登志子、山内和弘(以上札幌市)、阿保良光、伊藤光男、梅沢愛子、蝦名勝子、蝦名慶信、小泉重雄、米田和子、嶋守康子、田村政雄、平野ミサ、福井宏郷(以上青森県)、印牧育子、菅原源二、竹浪清春、藤澤入江(以上岩手県)、斎藤弘、佐々木達夫、吉田栄(以上秋田県)、伊藤恵子、伊藤良悟、佐藤静市、永沼靖浩(以上宮城県)、鎌田光枝(仙台市)、秋葉弘子(茨城県)、阿部央美、伊藤トキエ、江黒まさ、江黒雅俊、大内敏光、大津福利、木村キヨ子、高野米子、高山正憲、田中信夫、長瀬一彦(以上群馬県)、福井恵子(埼玉県)、朝熊美子、野田一郎、山田信夫(以上東京都)、大石千恵(千葉市)、鎌倉市誘導ボランティアグループ「虹のつばさ」(神奈川県)、旭区視覚障害者福祉協会、森田兼充(以上横浜市)、印銀司、内山共之、笠原正喜、数藤壮一、菊池三千夫、栗林由紀、諏佐英子、関口昭男、高橋博美、田中梁平、徳田茂、藤井志津子、水野千津子、山形敏行、吉田浩、渡辺タカ、匿名一件(以上新潟県)、川野新一、南義則彦(以上富山県)、塩川雄三、鈴木加久子、鈴木はるえ、本田里治、山尾哲男、山田弘文(以上静岡県)、青木静男、浅野あや子、浅野信子、浅野康司、新家久雄、安藤喜彦、池戸勲、石井春次、伊藤治、伊藤育子、伊藤一男、伊藤和子、伊藤友典、井上敏二、岩田妙子、岩田武彦、岩田敏春、岩間君子、上田正治、上野益男、内木紀子、遠藤義明、大石貞義、太田利正、岡田善男、岡田利子、奥野ミチ子、小野忠雄、加藤大輔、加藤セツ子、河合国彦、河合繁記、河合智恵子、北村正、木本真由美、工藤節子、国田守、越澤洋、児島三郎、小島悦子、小島良博、児玉澄子、児玉博司、小寺敏秀、後藤崇、小林福一、坂本喜一郎、佐竹伸夫、佐藤美代子、佐水富士夫、沢幸安、篠田泰明、島田武士、清水国弘、深貝弘子、多賀長八、滝山文子、田口清隆、谷口健吉、谷口清一、谷倉勝雄、千葉一郎、千村和利、塚原義夫、柘植健次、都竹俊也、都築良栄、戸谷香保里、中井稔、丹羽勇夫、野田昌人、萩岡節子、林光子、早野フタ子、原田栄子、日比野喬、日比野洋子、平井義則、平井睦子、福井由、二村文英、船坂よね、舟本賢也、古田稔、松浦研一、三浦義雄、三島弘、溝端吉雄、道家一師代、宮前忠之、三輪登、三輪えみ子、三輪久雄、三輪れい子、武藤孝夫、村土智恵子、村中克年、茂住修平、森道子、森瀬和宏、山田和男、山田喜芳、山田俊子、山幡恭子、若井英子、鷲尾敬子、渡辺功、渡辺定男、渡辺さわ子(以上岐阜県)、角藤高吉、五十嵐淳、五十嵐ユキ子、山内省三(以上京都府)、大阪府視覚障害者福祉協会富田林支部(大阪府)、国友典雄、雑賀宏之、和歌山県新宮市視覚障害者協会女性部、矢野二郎、和歌山県新宮市視覚障害者協会(以上和歌山県)、川島玉子(兵庫県)、池田勇、石原ケイ子、折野八千代、川久保栄、矢坂六七八、矢坂久代(以上神戸市)、長田静香、中村清子、中村時江、西山妙子、森下義明、中川常代、中川久義(以上島根県)、佐和幸賢(岡山県)、池野勝巳、稲垣多聞、江草幸子、大西アヤ子、尾崎正子、佐伯忠男、田室茂郎、田渕千世里、中川ハナコ、平野晴美、古川実義、古庄郁子、松田巧、松田良浩、松田和行、森田香代子(以上広島県)、風間光治、木村信子、鹿田克紀、山田聿恵(以上広島市)、岩政淳由、水田陽子(以上山口県)、柴田美恵子(香川県)、庄司和美、白石典秀、白峰猛、曽我モモコ、村上佳史、吉田秋美(以上愛媛県)、猪口定利、内藤裕幸、松尾政行(以上福岡県)、玉井和年(大分県)、工藤日出夫(熊本県)
【5000未満】計13万2120円/52人
*経済界
ウシオ電機株式会社、凸版印刷三幸会、日本建設業団体連合、電気事業連合、鉄鋼連合