鍼灸マッサージを考える国会議員の会総会 開催
令和7年6月10日、自由民主党・鍼灸マッサージを考える国会議員の会総会(以下、本会)が参議院議員会館の講堂で行われ、あはき等法推進協議会の構成団体の代表等が107名参加しました。日視連からは、竹下義樹会長、逢坂忠事業部長、あはき協議会の岩屋芳夫副会長と東京都盲人福祉協会、神奈川県視覚障害者福祉協会、埼玉県視覚障害者福祉協会の代表らが出席しました。開会に先立ち、本会の会長である衛藤晟一参議院議員から、日頃からあん摩マッサージ指圧・はり・きゅう(以下、あはき)を通じて国民の健康増進に寄与していることへの感謝とともに、令和6年度の療養費の改定や、あはき・柔整広告ガイドラインの作成に取り組み、令和7年2月に発出したこと等の報告、これからも自由民主党は、あはきが発展するよう取り組んでいきたいと挨拶がありました。
次に、厚生労働省からあはきの療養費の概要・推移・料金改定と、あはきの従事者の推移、あはき・柔整広告ガイドラインの概要の説明が行われました。その後、鍼灸マッサージ保険推進協議会(日視連、全鍼師会、日マ会、日鍼会)から要望書を提出し、要望の趣旨の説明と意見交換が行われました。日視連の竹下義樹会長は、多くの視覚障害者があはき業に従事し保険を取り扱う業務も行っていることを説明しました。そして、マイナ保険証の運用が本格的に行われている中で、マイナ保険証を利用する端末が、顔認証または、タッチパネルでの暗証番号による認証方式、また、医療情報提供の同意もタッチパネルによる操作が採用されているため、視覚障害者にとって、利用できる仕組みではないと主張し、視覚障害者が対応できる端末やシステムを早急に確保することを求めました。厚生労働省からは、今後のカードリーダーは、押しボタン式テンキーの搭載や、入力操作に音声案内を付加する等の取り組みを企業に求めており、誰一人取り残されないように取り組みたいとの回答がありました。
全鍼師会からは、現在、併用が認められていない医師の治療と「はり・きゅう」の保険施術を、医師の管理下にある場合に限定して併用が認められるようにすることを要望しました。日マ会からは、あはき師等が、国家資格者として国民の健康に寄与できる環境整備を要望しました。日鍼会からは、あはき師等に関する法律に資格の目的を加えることを要望しました。最後に、これからのあはきの発展を願う挨拶が行われて本会が閉会となりました。