「短歌・俳句・川柳に親しむつどい」開かれる

2025年3月14日

 日本視覚障害者団体連合(以下、日視連)主催による第50回記念全国視覚障害者文芸大会「短歌・俳句・川柳に親しむつどい」を3月5日、東京都新宿区の日本視覚障害者センターを会場に、オンライン参加も交えて31名の参加で開催し、交流や親睦を図りました。

 はじめに、日視連竹下義樹会長は主催者挨拶として、全国視覚障害者文芸大会が第50回を迎えたことの喜びと、作品を投稿してくださる全国の参加者と審査員の先生方に感謝を述べた上で、言葉を選択し、駆使することは重要であり、視覚障害者が日々をどのように感じて、表現しているかを伝える為にも、全国視覚障害者文芸大会の価値は大きいと評しました。

 第1部では、全国視覚障害者文芸大会短歌部門審査員の黒岩剛仁氏による「短歌に親しむつどい」、第2部では、同大会俳句部門審査員の山本敏倖氏と同大会俳句部門審査員の堀田季何氏による「俳句に親しむつどい」、第3部では、同大会川柳部門審査員の西出楓楽氏による「川柳に親しむつどい」を開催し、各審査員から入賞作品についての講評等のお話がありました。

 続いて、同大会短歌部門審査員の佐佐木頼綱氏による「見えない世界を言葉で描く-視覚障害者文学への旅」と題した講演が行われ、視覚障害者の短歌の歴史や、晴眼者の短歌作品とは異なる表現の豊かさ等について解説がありました。

 最後に渡辺昭一日視連点字図書館長は閉会挨拶として、文芸大会に投稿された作品をしっかりと記録して後世に残したいと述べた上で、第49回文芸大会からはサピエ図書館で作品がアップロードされ、全国のどこからでも読むことが可能となったことを説明し、今後も続けていきたいと述べました。また、審査員の先生方に引き続きご協力をお願いしたい旨と感謝の意を述べ、拍手の中、来場者とオンライン視聴者を交えた「つどい」の幕を閉じました。