東京都盲人福祉大会が八王子市で開催
10月13日、第53回東京都盲人福祉大会八王子市大会がJ:COMホール八王子を会場に、会員・関係者約600名が参集し開催されました。
午前の第1部の式典は、宮川純 八王子視覚障害者福祉協会理事長による歓迎の辞、笹川吉彦 東京都盲人福祉協会会長、名誉大会長 石森孝志 八王子市長両氏の挨拶、感謝状の贈呈、来賓祝辞などが行われました。
来賓祝辞において日視連の及川清隆 副会長は、各種の生活場面での情報保障に関連して点字等による情報提供や人的支援の充実が必要であること、デジタル化の進展の中で視覚障害者が取り残されないようにするための環境整備や配慮が求められること、コロナ禍において更に苦境に立たされているあはき従事者等の職業面・生活面の安定の確保が重要であることを指摘し、視覚障害者の福祉向上のため一層の連携・協力をお願いしたい旨を述べました。
続く第2部の議事では、情勢報告、宣言文・決議文が採択されました。
午後は、各支部代表者が出演する芸能コンクール、アトラクションとして西川悟平 氏によるピアノの演奏が行われました。西川氏は、7本指の奇跡のピアニストとしてパラリンピック閉会式で演奏を披露しています。
なお、決議された内容は次のとおりです。
1.あん摩師等法第19条を堅持し、最高裁判決でも勝利するよう組織の総力を挙げて強力な運動を推進し、生活権を確保。
2.はり・きゅう・マッサージ業をむしばむ無免許類似行為者の徹底取り締まりを。
3.同行援護事業や日常生活用具給付事業の各自治体間格差を是正し、都内のどの地域に住んでいても平等なサービスを受けられるよう、東京都の積極的な調整を。
4.コロナウイルスの影響により、生活の基盤を失いつつある視覚障害者の生活を取り戻すための対策を。
5.高齢者や障害者の交通の安全を図るため、関係者や当事者による交通対策委員会を設置し、都内全域における交通安全対策を。
6.視覚障害者のホームからの転落死亡等事故を防ぐため、関係当局の積極的な取り組みを。
7.災害時における避難所には、高齢者や障害者のためのスペースを確保するとともに、第二次避難所(福祉避難所)が早期に使用できるよう対策を。
8.共生社会を実現するため東京都はもとより、各自治体においてもより積極的な対策を。