障害年金の認定に関する専門家会合開催される

2021年5月24日

 令和3年4月30日、全国都市会館で標記の第1回会合が開かれ、眼の障害に関する障害認定基準の見直しなどについて検討が行われました。

 平成30年7月より、身体障害者手帳(視覚障害)の認定基準が改定されたことを受けて障害年金の認定基準を見直すものです。年金の認定基準については日視連が令和2年3月に厚労省年金局に要望書を提出しましたが、会合において事務局から提示された改定案は、その要望書に沿った内容でした。

 その要点は、
1.両眼の視力の和による認定ではなく視力の良い方の眼の視力で認定すること
2.視野障害については中心視野消失における視野障害を評価することなど

 それにより生活面の不便さに沿ったものにすることが目的です。

 会合においては主に視野に関する議論が行われましたが、概ね事務局案が認められました。5月27日に第2回会合が開かれ、そこで認定基準が決定される予定です。

 基本的に現行制度で障害認定を受けている人が対象外になるなどの不利益を被ることがないよう配慮され、より重い障害程度に認定される可能性が出てきます。所得保障の基盤の一つである年金制度が視覚障害による不便さを適正に反映されたものになることを期待します。