あはき19条違憲訴訟仙台地裁口頭弁論判決報告

2020年6月15日

 平成医療学園グループの学校法人福寿会・福島医療専門学校が、あマ指師養成課程の新設を国に申請し、非認定処分とされました。その処分取り消しを求めて、同校が仙台地裁に提起した裁判について、6月8日、判決が101号法廷で言い渡されました。

 裁判傍聴には、東北の各県と東京・北関東から、日本視覚障害者団体連合、日本あん摩マッサージ指圧師会、日本理療科教員連盟、全日本視覚障害者協議会、盲学校の同窓会会員など45名が参集しました(傍聴席79席のところ、新型コロナウイルス感染予防のため人数制限されました)。

 判決では、小川理佳 裁判長が主文と判断理由を朗読し、「あはき法19条は、合憲である。原告が主張している職業選択の自由を保障する憲法22条に違反することには当たらない。その他を考慮して、原告の訴えを棄却する」と告げました。

 閉廷後、記者クラブで、日視連 竹下義樹 会長・日マ会 安田和正 会長・大胡田誠 弁護士・あはき等法19条を守る東北協議会及川清隆会長が出席して会見を開きました。記者会見で、竹下会長は「東北では、あマ師養成学校が1校しかない中でのこの判決は意義深い」と語りました。また、及川会長が視覚障害あはき業者の立場で、大変苦しい生活を強いられている現状を語りました。

 記者会見と並行して、裁判所前の歩道で集会が開かれ、各記者から参加者への取材の中ではあったが多くの仲間と勝訴した喜びを共に分かち合い閉会しました。