国交省が第2回移動等円滑化評価会議を開催

2019年10月2日

 9月30日、東京・霞が関の中央合同庁舎3号館(国土交通省)にて「移動等円滑化評価会議」の第2回が開催され、日本視覚障害者団体連合から委員として及川清隆副会長が出席しました。
 同会議では、国土交通省から、「公共交通施設や建築物のバリアフリー化の整備目標への取組状況」、「地域分科会で議論されたバリアフリーの課題」、「移動等円滑化に関する好事例・先進的事例」等について報告があり、その後出席した各障害者団体と意見交換が行われました。

 及川副会長からは、視覚障害者が安全に安心して公共交通機関を利用し、移動するための環境整備に取組んでいただいていることに感謝を述べるとともにさらなる移動円滑化にむけて4つの項目において重点的に取組むよう意見を述べ安全対策を求めました。

1.鉄道駅の無人駅化が進んでいるが、1人で行動する視覚障害者にとっての安全対策を検討し、具体策を講じていただきたい

2.駅の構内の案内図(触地図)が、減少傾向にある。視覚障害者が移動する際のメンタルマップを作るのに案内図(触地図)は有効であり、その有効性を調査した上で設置を増やしていただきたい

3.道路における安全を確保するため、音響式信号機を増やすとともに、現在設置されている音響式信号機を夜間・早朝の音量を低くする等の工夫をした上で24時間稼働していただきたい

4.トイレ内のJIS規格があるものの、そのJIS規格に準じているトイレは少なく、ボタンの位置、ペーパーフォルダーの位置がトイレによって異なり視覚障害者にとって使用しづらい。トイレ内はJIS規格に準じていただきたい