第65回全国盲青年研修大会三重県で開催

2019年10月1日

 9月22日・23日の両日、社会福祉法人日本盲人会連合・同青年協議会ならびに社会福祉法人三重県視覚障害者協会・同スポーツ・青年部主催の第65回全国盲青年研修大会が三重県津市のアスト津を会場に、全国の盲青年ならびに関係者240名が参集し開催されました。

 1日目午後から行われた代表者会議では、平成30年度事業報告・決算報告・会計監査報告、平成31年度(令和元年度)事業計画案・予算案が審議され、いずれも承認されました。

 その他
1.日盲連の名称変更に伴い、次回全国盲青年研修大会の名称を全国視覚障害青年研修大会とすること
2.視覚障害のある児童・生徒の基礎データを作成することを目的としたアンケート結果の公表について
3.青年協議会ホームページリニューアルなど
 について報告がありました。

 なお、今年度の団体青年部活動助成金については、福島県、静岡県、富山県、堺市、大阪府、群馬県に配分することも報告されました。

 続いて、青年協議会の会長と会計監査委員の改選選挙が行われ、静岡県視覚障害者協会の片平考美氏が会長に、東京都盲人福祉協会の伊敷政英氏と神奈川県視覚障害者福祉協会の齋藤健二氏が会計監査委員に選任され、令和2年4月1日付で就任することになりました。

 続いて、来年度宮城県で開催される第73回全国視覚障害者福祉大会に向けて、移動・交通・生活、消費生活・職業・教育・その他、組織改革の各分科会で協議され、次の3つの議案を提出することが決議されました。

(1)道路横断中の視覚障害者の安全を確保するため、視覚障害者団体等の声を十分反映し、音響式信号機の設置箇所を増やすとともに、夜間・早朝にも押しボタンやシグナルエイドが使われた際には音響が鳴動するようにするなどの音響の設定変更を行うよう求める。

(2)視覚障害者が公務員や自営業者として働く際にも、ジョブコーチや職場介助者など、民間雇用類似の支援を受けられるよう、制度の整備と十分な予算の確保を求める。

(3)視覚障害者が単独で電子マネーや各種端末を用いた買い物や自営業における決済ができるよう、システム開発を進めると同時に、店舗の無人化によるさまざまな困難を生じないための制度改善を求める。

 2日目は、国立大学法人三重大学医学部非常勤講師で医療法人(社団)大和会日下病院眼科医師の一尾多佳子氏による「三重県版ロービジョンケア」の講演と、三重県視覚障害者協会STT部によるサウンドテーブルテニスを基に障害の有無に関係なく誰もが楽しめる「三重県発 生涯(一生涯の意)スポーツSSピンポン」という2つの研修会と、大会式典が行われました。

 大会式典では、三重県視覚障害者協会児玉千春会長の歓迎挨拶、日盲連野口豊副会長、同青年協議会伊藤丈人会長の主催者挨拶、鈴木英敬三重県知事・前葉泰幸津市長などから来賓祝辞などがありました。

 最後に次年度9月26日・27日に開催される広島市の地で再開することを約束し、盛会のうちに幕を閉じました。