全国盲女性研修大会が名古屋で開催

2019年9月25日

 「第65回全国盲女性研修大会(北信越・東海ブロック名古屋大会)」が、8月27日から29日の3日間にわたり、ウインクあいち(愛知県産業労働センター)およびCASTLE PLAZAを会場に女性協議会会員ほか、付き添い関係者700人が集い、開催されました。

 大会1日目は、常任委員会と全国委員会が行われました。

 大会2日目は、午前に代表者会議、午後に研修会として、第1部講演会、第2部レポート発表・意見交換会を行いました。
 代表者会議では新常任委員として、安達けい子さん(島根県)・宇都木泰代さん(相模原市)・小山田恵子さん(福岡市)が承認されました。また、日盲連の改名に伴い、大会名を「日視連全国視覚障害女性研修大会」とすること、会期を1泊2日とすること(2日間の内容を検討後、近い大会から実施)、ほか5つの議事すべてを採択しました。
 続いて宗次徳二氏(カレーハウスCoCo壱番屋創業者)の「私のカレーなる人生」と題する講演が行われました。

 第2部のレポート発表・意見交換会では、「わたしの健康法」というテーマで6ブロックより6名の発表が行われました。会場からの意見も含め、多くのスポーツに取り組み、まんべんなく栄養をとる工夫をしている方々の発表は大きな声できっぱりとしたものでした。助言者の名古屋市立大学看護学部教授門間晶子氏、愛知県立名古屋盲学校教頭前田政治氏、日盲連竹下義樹会長の三氏は、助言の余地なしといった感じもあったが、できることから楽しく続けていきましょうとまとめられました。

 交流会は、女性協顧問のひとりである石田まさひろ参議院議員も駆け付け、名古屋市議会議員をはじめオール女性の来賓の挨拶、アトラクションでは会員による「瞽女(ごぜ)うた」の披露、お楽しみゲームと和やかなひとときとなりました。

 大会3日目は、厚生労働副大臣であり、女性協のもう一人の顧問である高階恵美子氏、名古屋市長はじめ多くのご来賓の方々よりご挨拶をいただき、式典が行われました。

 続く大会議事では、代表者会議・研修会報告、宣言、11項目の決議が採択されました。採択された決議項目は次の通りです。

 1.出産・子育て等、視覚障害女性に対する二重の差別解消を

 2.障害基礎年金の増額を

 3.晴眼者との同居の有無にかかわらず代筆・代読サービスが受けられるよう居宅介護サービスの見直しを

 4.入院時医療機関等から求められる署名を、代筆等による対応で

 5.入院時でもホームヘルプサービスの利用を

 6.セルフレジは音声や拡大画面で利用できるよう改良を

 7.食品の賞味期限・消費期限は文字を大きく、バーコード・QRコード位置の統一を

 8.らくらくフォン(ガラケー)の製造販売の継続を

 9.電車のドアの開閉が押しボタン式の場合、視覚障害者の乗降には乗務員が開閉を

 10.過疎地に住む視覚障害者の移動を保障するため、福祉有償運送事業の充実を

 11.高速道路の通行料金割引は、身障手帳所持者が同乗する車両で

 閉会式では次期大会開催地の神戸市視覚障害者福祉協会の会長、女性部長から挨拶が行われました。

 次回、第66回大会は令和2年9月17日(木)から19日(土)、新神戸ANAクラウンプラザホテルで開催されます。