H30年度ハローワークを通じた職業紹介状況

2019年7月26日

 厚生労働省は6月18日、平成30年度におけるハローワークを通じた障害者の職業紹介状況を公表しました。それによると、障害者の就職件数が10年連続で増加し、障害者の就職件数は10万2318件で、対前年度比4.6%の増となりました。また、就職率については48.4%で、前年度と同じ水準となりました。

 障害の種類別の新規求職申込件数、就職件数、就職率の順に記します。

◯新規求職申込件数は次の通りです。
●障害者合計21万1271件、対前年度比4.5%の増加
●身体障害者6万1218件、対前年度比1.1%の増加
   うち視覚障害者4759件、対前年度比0.1%の増加
   うち重度視覚障害者2781件、対前年度比1.1%の増加
●知的障害者3万5830件、対前年度比0.2%の増加
●精神障害者10万1333件、対前年度比8.1%の増加
●その他の障害者1万2890件、対前年度比5.9%の増加

◯就職件数は次の通りです。
●障害者合計10万2318件、対前年度比4.6%の増加
●身体障害者2万6841件、対前年度比0.3%の増加
   うち視覚障害者2040件、対前年度比0.2%の増加
   うち重度視覚障害者1167件、対前年度比4.0%の減少
●知的障害者2万2234件、対前年度比5.9%の増加
●精神障害者4万8040件、対前年度比6.6%の増加
●その他の障害者5203件、対前年度比3.9%の増加

◯就職率は次の通りです。
●障害者合計48.4%、前年度と同程度。
●身体障害者43.8%、対前年度差0.4ポイントの減少
   うち視覚障害者42.9%、対前年度差2.2ポイントの減少
   うち重度視覚障害者42.0%、対前年度差5.4ポイントの減少
●知的障害者62.1%、対前年度差3.4ポイントの増加
●精神障害者47.4%、対前年度差0.7ポイントの減少
●その他の障害者40.4%、対前年度差0.8ポイントの減少

※同省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_05159.html)も参照ください。

 

 このほど、厚生労働省障害者雇用対策課から、日本盲人会連合に対して、平成30年度のハローワークにおける視覚障害者の就職状況が提供されたので、その概況と職業別就職状況を紹介します。なお、このデータは、厚生労働省のホームページには公表されていません。

1.概況は次の通りです。
●新規求職申込件数4759件、うち重度2781件
●有効求職者数7326件、うち重度4375件
●就職件数2040件、うち重度1167件
●就職率42.9%、うち重度42.0%

2.職業別就職件数は次の通りです。
●視覚障害者就職件数合計2040件(100.0%)、うち重度1167件(100.0%)

(1)専門的・技術的職業975件(47.8%)、うち重度754件(64.6%)
 専門的・技術的職業の主な内訳は次のとおりです。
●あんま・鍼・灸・マッサージ802件(39.3%)、うち重度647件(55.4%)
   〔※802件中、ヘルスキーパーは69件(3.4%)、うち重度57件(4.9%)〕
●福祉施設指導専門員(機能訓練指導員等)72件(3.5%)、うち重度47件(4.0%)
●理学療法士19件(0.9%)、うち重度13件(1.1%)
●その他82件(4.0%)、うち重度47件(4.0%)

(2)管理的職業0件(0.0%)、うち重度0件(0.0%)

(3)事務的職業301件(14.8%)、うち重度135件(11.6%)

(4)販売の職業38件(1.9%)、うち重度13件(1.1%)

(5)サービスの職業222件(10.9%)、うち重度90件(7.7%)

(6)保安の職業26件(1.3%)、うち重度5件(0.4%)

(7)農林漁業の職業18件(0.9%)、うち重度5件(0.4%)

(8)生産工程の職業63件(3.1%)、うち重度24件(2.1%)

(9)輸送・機械運転の職業12件(0.6%)、うち重度1件(0.1%)

(10)建設・採掘の職業2件(0.1%)、うち重度0件(0.0%)

(11)運搬・清掃等の職業383件(18.8%)、うち重度140件(12.0%)

 

【H29年度ハローワークを通じた職業紹介状況】

 このほど、厚生労働省障害者雇用対策課から、日本盲人会連合に対して、平成29年度のハローワークにおける視覚障害者の就職状況も提供されたので、その概況と職業別就職状況を紹介します。なお、このデータも、厚生労働省のホームページには公表されていません。

1.概況は次の通りです。
●新規求職申込件数4755件、うち重度2751件
●有効求職者数7114件、うち重度4181件
●就職件数2035件、うち重度1215件
●就職率42.8%、うち重度44.2%

2.職業別就職件数は次の通りです。
●視覚障害者就職件数合計2035件(100.0%)、うち重度1216件(100.0%)

(1)専門的・技術的職業1018件(50.0%)、うち重度801件(65.9%)
 さらに、専門的・技術的職業の主な内訳は次の通りです。
●あんま・鍼・灸・マッサージ863件(42.4%)、うち重度702件(57.7%)
●ヘルスキーパー59件(2.9%)、うち重度47件(3.9%)
●機能訓練指導員57件(2.8%)、うち重度46件(3.8%)
●理学療法士25件(1.2%)、うち重度21件(1.7%)
●ケアマネージャー8件(0.4%)、うち重度6件(0.5%)
●情報処理技術者9件(0.4%)、うち重度4件(0.3%)

(2)管理的職業1件(0.0%)、うち重度1件(0.1%)

(3)事務的職業280件(13.8%)、うち重度132件(10.9%)

(4)販売の職業39件(1.9%)、うち重度17件(1.4%)

(5)サービスの職業177件(8.7%)、うち重度79件(6.5%)

(6)保安の職業19件(0.9%)、うち重度4件(0.3%)

(7)農林漁業の職業35件(1.7%)、うち重度9件(0.7%)

(8)生産工程の職業78件(3.8%)、うち重度24件(2.0%)

(9)輸送・機械運転の職業10件(0.5%)、うち重度1件(0.1%)

(10)建設・採掘の職業8件(0.4%)、うち重度5件(0.4%)

(11)運搬・清掃等の職業370件(18.2%)、うち重度143件(1.8%)