国交省がバリアフリー施策基礎研修を実施 

2019年7月18日

 国土交通省は国土交通省国土交通大学校柏研修センターで「2019年度専門課程 バリアフリー施策基礎研修」を行いました。研修3日目の7月11日には、視覚障害や聴覚障害、発達障害、肢体不自由、精神障害、難病といった各障害当事者、または、当事者支援者が講師として集まりました。日本盲人会連合からは、橋井正喜常務理事が参加しました。

 橋井常務は「障害者の日常生活と移動の理解③(視覚障害)」と題して講義しました。講義では、2016年に起きた青山一丁目駅での視覚障害者の転落事故以降、手助けをしてくださる方やホーム柵を設置する駅が増えてきているものの、今年7月3日全盲男性が点字ブロックで衝突した男性から暴言を吐かれた事件などから、依然として取り組むべき課題が多くあることなどが述べられました。

 全体質疑では、ラウンドアバウト交差点の渡り方についてのほか、降雪地帯のバリアフリーの取り組み方など、多くの質疑応答がありました。
 後半のグループディスカッションは、4グループに分けられた研修員の元に、講師がゲスト参加する形で進行しました。橋井常務はまず3班、それから、難病科目担当講師とともに2班を担当し、盛んに議論を交わしました。

 最後に、班ごとにディスカッションのまとめが発表され、橋井常務は本日のまとめとして、職員の皆様が真剣にバリアフリーに取り組んでいること、部署から離れても取り組み続けてもらいたいこと、そして、勉強ではなく、子どもから高齢者まで一緒に楽しみながらバリアフリーを考えていくことが大切であるとコメントし、閉幕しました。