第70回愛媛県視覚障がい者福祉大会開催される

2019年7月2日

 愛媛県視覚障害者福祉協会(楠本光男会長)による愛媛県視覚障がい者福祉大会が6月30日、松山市の愛媛県視聴覚福祉センターで開催されました。来賓には元厚労大臣 塩崎恭久衆議院議員をはじめ多数迎え、会員、関係者合わせて220名が参加しました。

 開会式では、楠本会長より読書バリアフリー法成立を受け、身障手帳3級の視覚障害者にもプレクストークを日常生活用具として指定するよう各地域で運動を行うことや、あん摩師等法第19条裁判に勝利し、次世代の視覚障害者にあはきを視覚障害者の職業として残さなければならないことが述べられました。
 挨拶に続き、更生援護功労並びに自立更生表彰があり、神戸市視覚障害者福祉協会 今泉勝次理事による講演へと続きました。
 「我が家の防災対策」と題したディスカッションでは、昨年の西日本豪雨の体験者の話や日頃の防災対策などフロアから意見がありました。

 続いて、宣言・決議が行われ、6つの事項が採択されました。決議事項は次のとおりです。

1.障害者差別解消法の適切な運用により、障がい者の人権保障と差別の根絶を強く要望する 

2.視覚障がいあはき師の職業的・経済的自立のため、あはき法19条の堅持を要望する 

3.国は、国勢調査等における職業欄において、療術業にあはき業・柔整業を含めるのではなく、あはき業・柔整業・療術業に分類し直すよう要望する 

4.同行援護事業における利用制限の撤廃など、利用者のニーズに即した運用の改善を要望する 

5.視覚障がい者の単独歩行に必要とする音響式信号機やエスコートゾーン及び音声誘導システムの改善を図るとともに、弱視者が安全に移動できる路面の色彩など、ロービジョン対策への取り組みを要望する 

6.視覚障がい者やその家族が入院した際、病院内においてもガイドヘルパーやホームヘルパーが利用できるよう要望する